児童虐待防止

20170222_nurseryschool_01

研修に参加して

<児童虐待防止> ~早期発見とその対応について~

近年、児童虐待に関する痛々しいニュースが次々と報道されています。
この度、児童虐待防止に関する研修に参加させて頂き、子ども家庭センターの児童虐待対応担当の方の講演を聞きました。

児童虐待には

①身体的虐待・外傷を追う恐れがある場合も含む
・戸外放置、または部屋に閉じ込める事も虐待になる
②性的虐待・見えない虐待で、自己申告することが難しい
・件数は減少しているが、その後のケアが大変になる事が多い
③ネグレクト(保護の怠慢)・同居人等の虐待を放置することも含む
④心理的虐待・子どもへの暴言だけでなく、夫婦喧嘩やDVを見せる事も含む
の4種類があり、発生の要因も様々です。

平成27年度の神戸市の虐待相談件数は904件
(身体的虐待:256件、性的虐待:7件、心理的虐待:342件、ネグレクト:299件)で、前年度より100件増えています。
年々件数は増えており、これは単に虐待が増えた事だけではなく、虐待の通告義務が周知され、地域住民の方からの通告が増えたからであるといわれています。
この研修に参加させていただき、保育士として改めて子どもの日々の様子や変化の観察、保護者の方とのコミュニケーションが大切であると感じました。
虐待の80%は就学前の子どもであるとの事で、まさに私たちが関わる子ども達の年齢です。
小さい子どもたちが自分から虐待を発信していく事は難しく、私たち周りの大人が迅速な対応をし、子どもたちを守っていかなければなりません。

現在、「みどり保育園」では虐待の見守りケースなど虐待を疑うケースはありません。
これは日々保護者の方が、仕事との両立が大変な中で、お子さんへの愛情を持ち大切に育てて下さっているからです。
子どもの成長に速さや性格は一人ひとり違い、子育てに悩むことは多々あるでしょう。
保護者の方とその悩みや不安を共有することが私たちにできる一番の子育てのサポートだと思っています。
家庭と保育園での様子を共有し、その時期のその子にあったベストな方法を一緒に考えていければと思っています。
また、虐待発生の要因の中の1つに、社会的孤立があります。
虐待防止や虐待の早期発見のために、近隣住民や友人などの身近な人が“一人で子育ての悩みを抱え込んでいないだろうか”と目を光らせて頂ければと思います。

みどり保育園 1歳児担当保育士