今年度を振り返って~1年目スタッフの葛藤と成長~

卒業シーズンを迎え、来月からは新年度に突入しようとしています。この1年看護師として頑張ってきた1年目スタッフも、2年目を迎えることになります。どのように心境が変化したのでしょうか。3階病棟の4人の1年目スタッフに聞いてみました。

 

①ブランクを乗り越え復帰したOさん

育児休暇から仕事復帰し、再び患者さんと接することで、改めて、患者さんの命に関わるこの職業に対して、責任の重さと自分の未熟さを感じています。まだまだ知らない事ばかりで、先輩方のフォローにより日々患者さんの思いや状態、患者さんは何が必要であるのか、看護の提供を少しずつでも出来てきたのではないかと思います。先輩方のようになれるよう、2年目に向け、知識・技術を習得するだけでなく、患者さんの状態をしっかり理解し、じっくり関わることで、小さなことでも患者さんの異変にすぐに気づけるような看護師になれるよう努力していきたいです。

 

②准看護師から正看護師となって資格をあらたにしたMさん

入職してはや1年が経とうとしていますが、私は未だに日々の業務をこなすことに必死になり、患者様の小さな変化やシグナルに気付くことが出来ていないように思います。その上、忙しそうに見られていることで患者様自身が遠慮されて、本当は困っていることでも言い出せない雰囲気を作ってしまっているなと思うことが多々あります。自分から気付くことができないならば、と、訪室時には「今何か困っていることはありませんか」「伝えたいことはないですか」と声をかけるように心がけています。そうすると「実はね・・・」「○○してほしいの」などと話をしてくださいます。

ですが、先輩方は患者様がこうして欲しいという前に気づき、援助されていて、さすがだなあ、と思います。まだまだ先輩方には及びませんが、二年目には少しずつ近づけるようになりたいと思います。

 

③看護学校に通いながら働くMさん

私は看護師になるために学校に行きながら、准看護師として働いています。働きながら実際に患者さんと関わる中で、もっともっと学びを深めていかなければならないと思っています。

初めて部屋持ちをさせて頂いた時に先輩から「その人の帰る先まで考えて看護できてる?」と問われたことがありました。今まで、患者さんと関わる事ができたのは処置の際や実習での短い期間だけでした。その日、その日の関わりで頭がいっぱいになり、帰る先まで考えることはできていなかったと気づきました。先輩に問われた時に、私は患者さんのカルテを見直しました。情報を取るほど、その人を知るほどに、一人一人の生活や価値観、その人を取り巻く環境を考えて看護することが、とても大切で、そしてとても難しいことなのだと感じました。私に出来るのだろうか、いつか出来る日が来るのだろうか、私が関わる事で患者さんに迷惑が掛かってしまわないだろうか、私は患者さんにとって良い看護が提供できるのだろうか、と自問自答する日が続きました。正直、看護師を辞めたほうがいいと、自分には向いていないと思ったこともあります。

ある日、看護助手で勤めていた時から応援してくれていた患者さんに「いつも良くしてくれて、ありがとうなぁ。あんたはすぐ来てくれるなぁ。」と言われました。社交辞令だったかもしれません。それでも、私はその一言で救われた気がしました。少しでも誰かの役に立てたかもしれないと思えたからです。その日から、少しずつでもいいから自分に出来ることをしようと思えるようになりました。

私は「個別性を考えて、その人のこれからの生活を考えた看護」を行う力はまだまだ未熟です。周りの先輩のように、一人一人の人生を考えた看護を行えるようになる事が大きな目標です。そのための第一歩となるように今まで以上に学びを深めて看護に活かせられるように行動していきたいと思っています。

 

④事務職から転職したNさん

みどり病院に入職して約1年が過ぎました。自分が行うケアが生命に直結しているという責任と重圧を感じながら日々必死で患者さんと関わり、気が付けばあっという間に1年が経とうとしています。

入職してすぐの頃、入院から術後までを受け持たせて頂いた患者さんがいました。不器用な私の看護技術に対して「初めはみんな一緒や」と言って励ましてくださり、退院後にお会いした時は笑顔で「頑張ってるな」と声をかけて頂きました。私はこのような言葉を頂く度に患者さんに支えられていることを実感し、感謝の気持ちでいっぱいになります。時には厳しいご指摘を頂くこともありますが、すべて自分の糧になり成長に欠かせないものです。慣れない看護技術やケアが多く、未熟な所だらけですが先輩方の指導や患者さんの言葉を無駄にしないように2年目に向けて少しでも成長できるように日々励んで行きたいと思います。

 

⑤販売業から転職したHさん

4月に入職し、あっという間に1年が経とうとしています。初めてのことが多い中、緊張と戸惑いが多く、目の前のことで精一杯の毎日でした。今では入職時よりも出来る事が増えて業務をこなせるようになってきたかなと思う反面、1つひとつの自分の行う処置や看護が患者さんの命に関わっているという責任を痛感しています。

2年目に向けて、疾患や症状などの知識や技術を深め「なぜだろう」と常に関心・疑問をもち、アセスメントできるようになりたいです。また、急変時にどうしたらよいのかわからず動けずにいるので、先輩の指導を頂きながら少しずつ急変時の対応もできるよう勉強していきたいと思います。

 

4人それぞれに、看護師としての責任の重さを感じているようですが、患者さんとの関わりの中で学ぶことや勇気付けられたことで、成長できているのだと感じることができました。4月からは、新人スタッフを迎え、先輩となりますが、きっとこの1年間の経験を活かして、指導してくれると思います。2年目に向けて頑張っていってほしいです。