家族のような距離感で〜みどり病院透析室看護師から〜

昨年私が外来から透析室に異動になってから半年余りが過ぎました。
私は看護師として15年ほど前に他の透析クリニックで勤務していたことがありましたが、ベッドと透析機器が整然と並ぶ透析室の独特の雰囲気に働き初めはやはり圧倒されてしまいました。

みどり病院では患者さんといろいろな話をすることで、患者さんの状態や心理状態、不安感などを聞き、週3回4時間の透析中の苦痛緩和を積極的にされていて、丁寧な透析管理に私はびっくりしました。
患者指導も患者さんの生活をしっかり聞き、ご本人やご家族の意見も取り入れ、生活スタイルに合わせた指導を行っており、それぞれの患者さんの状態に合わせた透析を行っているのだなとおどろきました。

異動して間もない頃、ある患者さんに透析をした後はどれくらい体がしんどいものなのか聞いたことがありました。
「風邪をひいて、熱が出て、体がだるーくなるやろ。動きたくなくて全身がだるくなる、身の置き所がなくて…そんな感じや。」と話して下さいました。
「でもな、次の日になったら体が軽くなって買い物にも行ける。」と、嬉しそうに話されていたのが印象的でした。
体調については表現が難しく本人も言い表せないくらいのしんどさ、辛さがあります。
透析室のスタッフは、このしんどさを理解し、共有し、対処法を一緒に考えてくれています。
患者さんといろいろお話をさせていただく中で、「何でそんなこと聞いてくるのや。そんなの聞かれたの初めてや。患者の気持ちを知ってくれようとしてくれるのがうれしい。」と言っていただけたことがありました。
患者さんの気持ちに寄り添うことができ、大変うれしく思いました。
患者さんの気持ちに寄り添う大切さに改めて気づかされた出来事になりました。

透析看護は外来や病棟看護とは違い、週3回透析に来られる患者さんと長い時間密接な関わりができることも業務の醍醐味です。
これからも家族のように患者さんに寄り添って、お互いのことをよくわかりあい何でも言える距離感で透析看護をできればと思います。