食べ過ぎ飲みすぎ注意!!(自己管理の大切さ)

20160610_nursing-dialysis_01
「あ~食べ過ぎてん。体重計に乗るの怖いわ」
「今日、飲み過ぎちゃう?オーバーウェイトやで」
透析室では日常的にこのような会話がなされています。
本来食事を取る事はとても大事なことです。
食べれられないと体は衰弱していき、元気に動き回ることが出来なくなります。
それではなぜ、透析の患者さんは『食べ過ぎ飲み過ぎ』に注意が必要なのでしょう?

今までの回で紹介したように透析を受けている患者さんは、腎臓が働かなくなるために、おしっこが出なくなり、体のなかに溜まった毒素や水分を体の外に排出することができません。
食べた食事は消化され最終的には毒素となり腎臓からおしっこと共に排泄され、飲水等の水分もまた、必要な分は体に吸収され余分な分はおしっことして排出されます。
腎臓の機能がなくなると上記のようなことが出来なくなる為に、体に毒素がたまり尿毒症となり、体のあちらこちらに水分が溜まり、手や足が浮腫み、最終的には溢水(いっすい:肺に水が溜まり息が出来ない状態)・心不全となり心臓に大きな負担をかけてしまいます。
そこで透析治療で体に溜まった余分な毒素と水分を引いて体重管理をしていくのですが、透析治療にも限界があり、365日24時間休むことなく働く腎臓に対し、それを補う透析治療は週に3回、4時間が基本の治療となります。
わずか4時間の間に1日及び週末は2日分の体に溜まった余分な水分と毒素を取り除いていくので、体はバランスを保とうとして頑張って働こうとします。
頑張って、頑張って耐えきれなくなって体に変調をきたします。
その症状として現れるのが、血圧の低下であったり、嘔吐等、ひどいときには意識を失ってしまうこともあります。
こうなってしまうと、体へのダメージが大きく、なかなか元の状態に回復しません。
身の置き所がないくらいに苦しく、つらい透析をしなければなりません。
当然、人は苦しいことは嫌になります。
透析の患者さんも例外なく毎回血圧が下がりつらい透析となれば、透析を受けるのが嫌になってしまいます。
そうならないために、私達スタッフは、「食べ過ぎ、飲み過ぎ注意!!」と口を酸っぱくして、嫌われても、時にはケンカしてでも指導を続けるのです。

人間の3大欲求の1つの「食欲」を抑えていかなければならない透析はつらいですが、暴飲暴食を避け、日常の自己管理が出来ていれば、旬のものも、好きなものも食べて頂きたいし、子供さんやお孫さん達との外食もOKです。
毎日を楽しく、少しでも楽な透析が出来るよう、私達スタッフは患者さんを支えられるよう日々努力しています。
「食べ過ぎ、飲み過ぎ」に厳しい私達ですが、その裏には、スタッフ達の深い想いがある事を知って頂きたく筆をとりました。
今後も仲良く、ケンカしながら一緒に頑張っていきましょう。