今、流行りの食物繊維パワー【もち麦】がスゴイ!!

栄養科

最近、テレビや雑誌でも取り上げられるようになった【もち麦】。
コンビニやスーパーでも、おにぎりやスープに入れている商品が、次々と販売されています。
その【もち麦】について今回はお話させて頂こうと思います。

ん?もち麦?何それ?と、わからない方もいると思いますが、簡単に言うと穀物の一種です。
穀物には、米・小麦・大麦・ライ麦・キビ・アワ・ヒエ・黒米等のたくさん種類があり、さらに、その1つ1つの穀物の中でも種類が分かれています。
例えば、一番身近な穀物であるお米には、「ふっくら」が特徴の、普段私たちがごはんとして食べている「うるち米」と、「もちっと」が特徴の、赤飯に入れたりおもちにして食べたりする「もち米」があります。
それと同じように、大麦にも「うるち性」「もち性」があります。
うるち性の大麦はビール、焼酎、麦茶、麦ごはん(押し麦)として使われ、もち性の大麦の事を「もち麦」と呼び、麦みそや麦ごはんに使われます。

では、なぜ改めて「もち麦」が注目されているのか?
それにはこんな力が!!

◆便秘解消

健康の指針として厚生労働省から発表されている「日本人の食事摂取基準2015」で、食物繊維の目標摂取量は1日、18歳から69歳の男性で20g、女性で18g以上摂りましょうとされています。
平成29年の国民健康・栄養調査での栄養素の摂取量調査では15歳から80歳以上の方の食物繊維摂取平均値は約14gだそうです。
食物繊維は、多くの日本人が不足しているため積極的に取りたい栄養素です。

食物繊維には「水溶性」と「不溶性」があり、もち麦はその両方を非常に豊富に含んでいます。
もち麦100g中に含まれている食物繊維の量は、12.9gです。
他の穀物の食物繊維の量【白米0.5g、玄米3.0g、ライ麦パン5.6g、押し麦9.6g】と食物繊維が多そうな野菜【ごぼう(生)5.7g、さつまいも(生)2.8g、キャベツ(生)1.8g】とを比べても特に多いのがよくわかります。
水溶性の食物繊維は腸内細菌の餌になるため、元気になった細菌は腸内環境を整えてくれ、不溶性の食物繊維は、腸内の水分と一緒になることで、膨らみ、便のカサが増し腸内を刺激し、腸の蠕動運動を活発にしています。

◆血糖値の急上昇を緩やかにする。

もち麦に含まれる水溶性食物繊維の一つである<βグルカン>という栄養素は水分に溶けることで、粘度のあるゲル状に変化します。
胃や腸などの消化管をゆっくり移動し、満腹感が持続するため、その結果、1日の中で食べ過ぎを抑え、肥満を防止できるのではと期待されています。
また、水溶性食物繊維は消化吸収のスピードが緩やかなため、食後の血糖値の急上昇を防いでくれると言われています。
普段から、減量や血糖値を気にされている方は要注目ですね。

◆コレステロールの減少

βグルカンは、小腸で胆汁酸と結びつき、コレステロールの排出を助けることが実験の結果わかってきたそうです。
血糖値やコレステロールの改善の秘密は、βグルカンによるものだったんですね。

大麦を研究している専門家は、βグルカンの効果を得るには、1日3gを摂取することを推奨しています。
大麦60gの中に約3gのβグルカンが含まれているので、1:1で炊いた麦ごはん1日3回、1食に約150gくらい(おおよそ茶碗1杯)食べると目標量に達すると言われています。
ということで、私も気になっていたので実際食べてみました。
調べればいろんなレシピがありますが、今回は簡単に食べられると紹介されていた、お米にもち麦を混ぜるという方法で食べてみました。
白米1合にもち麦1合を入れて、少し水多めに入れて、炊飯ボタンを押しただけ。
モチモチとした食感を味わいました。

外来で栄養指導をさせて頂くと、テレビなどで情報収集して、もう早速食事に取り入れてご飯に入れて炊いていますという方もいらっしゃいました。

今年、もしかしたら一大ブームが起こって、手に入らなくなる・・・
なんてことも、あるのかな・・・Σ(・□・;)
興味のある方は試してみてください。
これからも「流行りの食の話題」をご紹介していきますね。

最後に、
もち麦の産地→兵庫県福崎町→妖怪→河童
なので、今回のイメージ写真に選びました。

食物繊維量は、「日本人の食事摂取基準2015」から引用
もち麦の食物繊維量は、「はくばくHP」日本食品分析センター分析値から引用

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