2階病棟(循環器病棟)と薬剤師の関わり

薬剤科

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当院には、2階病棟と3階病棟の2病棟があります。
2階病棟は循環器病棟で、心不全や不整脈、心臓弁膜症など、心臓に疾患を持つ患者さんが入院されています。
一方3階病棟は、消化器・膠原病・整形外科の混合病棟で、様々な疾患を持つ患者さんが入院されています。
各病棟には、病棟担当薬剤師がいます。
又、それぞれの患者さんには、看護師と同じ様に担当の薬剤師を付けています。
今回は、2階病棟にスポットライトを当ててみましょう。

病棟との関わりが一番強いのは病棟担当薬剤師なので、今回は2階病棟担当薬剤師さんの話しを聞いてみましょう。

Q1)2階病棟の病棟薬剤師としての1日の業務内容を教えてください。

病棟担当薬剤師)
曜日によって違いますが、まず病棟に上がって行う業務は、指示拾い(処方の指示切れの申し送り)と定期薬服用患者さんのリストアップと処方薬確認です。
お医者さんが薬を処方する時に抜けが無いように、また他にもっと良い治療法がが有れば提案をするために、個々の患者さんの処方内容を把握するよう努力しています。
お医者さんの指示で処方内容が変更になれば変更理由を確認し、いち早く処理をしています。
又、薬剤師回診を行い、新しく入院された患者さんの服用されているお薬をチェックしたり、すでに治療中の患者さんに関しては、〝正しい治療法が選択されているか?〟とか〝副作用が起っていないか?〟をチェックしたりもしています。
その他にも、抗菌薬やワルファリンなど治療上重要な薬がきちんと効いているかにも目を光らせています。
これらの業務を円滑に進めるためには情報収集が不可欠です。
そのために各種回診にも積極的に参加するように努めています。
又、薬剤師からの情報発信という意味で、看護師さん向けに医薬品についての勉強会を週1回行っています。

Q2)循環器病棟を担当して苦労する事はありますか?

病棟担当薬剤師)
略語や専門用語が多く、循環器病棟でしか使われないような薬や心臓の手術後に使われるような薬についての勉強をするのが大変でした。
今もわからない事が多くて日々勉強しています。
手術関係の事については手術前カンファレンスに参加させて頂いていますが、病態や治療薬など教科書通りでない事も多いため、勉強するのに苦労しています。
わからない事は、お医者さんや看護師さんに積極的に聞いたり自分で調べたり、先輩薬剤師に聞いたりして勉強するようにしています。
回診同行時にもわからない事がたくさんありますが、循環器科のお医者さんがその都度丁寧に教えて下さるのでとても勉強になります。
病棟業務は始まったばかりでまだ手順書などの整備も進んでおらず、私と3F担当の病棟薬剤師さんとで手順書や必要なツールを作成している段階なので大変ですが、やりがいのある仕事だと感じています。

Q3)循環器、特に心臓弁膜症手術の患者さんによく使う薬は『ワルファリン』ですが、何か注意する事はありますか?

病棟担当薬剤師)
一番大切な事は、「納豆・クロレラ・青汁などのビタミンKを含む食品と併用するとワルファリンの効果が減弱するため併用しない」という事と「血が固まりにくくなるため手術や抜歯の時などは必ず主治医に相談する」という事を患者さんにきっちりと説明して理解してもらう事です。
患者さんに説明する時には注意事項が書かれている〝ワルファリン手帳〟も一緒にお渡ししています。
ワルファリンというお薬は、特に治療開始時には、血液検査で「PT-INR」という検査をして、効き具合を判断した上で用量を調節しないといけない薬なので、定期的に検査をする事が大切です。
薬剤師はこの検査結果もチェックしています。
また、女性の場合ですが、「ワルファリンを服用している間は妊娠や授乳はできません」という事も説明をしておく必要があります。

Q4)今までに経験した、心に残るエピソードがあれば教えて下さい。

病棟担当薬剤師)
ワルファリンの用量コントロール方法について、実施にワルファリンを使う事が多い心臓外科のお医者さんに教えてもらう機会があったのですが、その時に手作りの資料を使ってマンツーマンで説明して頂けた事がとても印象に残っています。
その後、実際の処方内容を見て研究し、今では検査値(PT-INR)など見ながらお医者さんに処方提案が出来るまでになりました。
又、こんな事もありました。
心臓外科手術後の患者さんが不眠で悩んでおられて、私に相談をしてくれた事がありました。
その時私は主治医や看護師さんと相談しながら眠剤の種類変更を提案をし、実際に処方が変更になりました。
眠剤変更後は、まとまった睡眠がとれるようになり、それまでは不眠が原因で疲れがとれずイライラしていた患者さんの顔に笑顔が増えて「ありがとう」と言って頂けた事が印象に残っています。
病棟薬剤師として患者さんの状態をいち早く確認し、看護師さんやお医者さんと連携しながら患者さんについて考え、提案する事によってチーム医療の一員としての薬剤師に近づいているのかなと思いますが、まだまだ勉強が足りず、未熟なのでこれからも精一杯頑張っていきたいと思います。

ありがとうございました。
日々勉強し、患者さんのために活躍されているのですね。
薬剤師という仕事をしている限りは、生涯勉強しないといけない運命なのだと私も思います。
当院は心臓弁膜症手術の患者さんもおられるので色々と大変ですが、これからも頑張って下さい。

今後、3階病棟の様子もレポートしていく予定です。
お楽しみに。

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