リウマチと薬剤師

薬剤科


当院は、心臓外科の手術を行っているため循環器のイメージが強いですが、その他の疾患にも力を入れています。
リウマチ、膠原病も大変力を入れている疾患のうちの一つです。
今回は、リウマチ・膠原病の分野に薬剤師がどの様に関わっているかをレポートします。

当薬剤科には、リウマチに詳しい薬剤師がおりますので、早速聞いてみましょう。

Q) リウマチとはどんな病気なのか教えて下さい。

A) リウマチは、正式には関節リウマチといい、関節が腫れ、放っておくと関節が変形してしまう病気です。
腫れや激しい痛みを伴い、関節を動かさなくても痛みが生じるのが、他の関節の病気と異なる点です。
手足の関節で起こりやすく、左右の関節で同時に症状が生じやすいことも特徴です。
その他にも発熱や疲れやすい、食欲がないなどの全身症状が生じ、関節の炎症が肺や血管など全身に拡がることもあります。
「朝、手がこわばって、動かない」「関節が腫れて、痛いし、だるい」そんなつらさを、他人にはなかなかわかってもらえず、周囲の方の理解が必要な病気の一つでもあります。
また一般的に「女性がなる病気」と思われがちですが、男性の患者さんも2割程おられます。
ちなみに日本全体では70万人以上の関節リウマチ患者さんがおられます。
この病気は、免疫系(人間に備わっている、外から入ってきた異物を自分自身でやっつけようとする力)が自分自身を間違えて攻撃してしまうことで起こります。

Q) 治療薬にはどんなものがあるのですか?

A) 関節リウマチの治療に用いられる薬には、消炎鎮痛薬(NSAIDs)、抗リウマチ薬(DMARDs)、ステロイド、生物学的製剤があります。
最近は生物学的製剤が注目されております。
数あるリウマチ薬の中から今回はアクテムラのことを少しだけお話しします。
当院でも積極的に使用されいるこのアクテムラは生物学的製剤の一種で、炎症を引き起こすサイトカインの一つであるIL-6の働きを妨げ、関節破壊が進行するのを抑えます。
この薬は注射(点滴または皮下注射)で投与しますが、その間隔は2週間に1回の皮下注射から1ヵ月に1回の点滴まで様々ですので、通院回数やライフスタイルに合わせて治療薬を選択することができます。

Q) 薬剤師は、リウマチ患者さんに対してどんな仕事をしているのですか?

A) 当院ではリウマチ財団登録薬剤師が、主に入院患者さんへの指導を行っています。
服薬指導はもちろんのこと、処方されている薬がどの程度効いているのかの評価も行っています。
評価方法として、痛みの程度を段階評価をする方法(VAS)や日常生活などの評価をする方法(HAQ)などがあります。
ただ評価するだけではなく、その結果をもとに医師、看護師をはじめ医療スタッフで協力して、各患者さんに応じたケアを考えています。

ありがとうございました。
今後も、専門資格を生かして患者さんのために頑張ってください。

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