PTGBDって知ってる?~「経皮経肝胆嚢ドレナージ術」のご紹介~

放射線科

PTGBDって何?

PTGBD(percutaneous transhepatic gallbladder drainage)という言葉をご存知でしょうか?日本語では「経皮経肝胆嚢ドレナージ」といいます。

PTGBDって何をするの?

PTGBDでは胆嚢内で停滞・貯留した胆汁を体外に排出させるために、超音波画像を見ながら穿刺針と呼ばれる針を体の外側(右側腹部)から、皮膚・肝臓を経て肝臓の内側にある胆嚢まで刺し、胆嚢内に滞った胆汁を吸い出します。
そして、穿刺針からチューブ(カテーテル)へと置き換え、留置・固定をし一時継続的に体外へ排出させます。

PTGBDの対象疾患は?

PTGBDは、主に「急性胆嚢炎」を発症した患者さんが適応となります。その他に総胆管下部の閉塞による黄疸に対して行われることもあります。
急性胆嚢炎は患者の90%以上に胆石症がみられ、胆嚢で出来た胆嚢結石が胆嚢と胆管を繋ぐ「胆嚢管」で詰まることで、胆汁が胆嚢内で停滞し、細菌感染・繁殖・炎症が起こり胆嚢炎が引き起こされると考えられています。

なぜPTGBDが必要なの?

PTGBDは「急性胆嚢炎」を発症した患者さんが主に適応になることが多いと上記でご紹介いたしました。
急性胆嚢炎を発症後も放置すると浮腫性胆嚢炎、出血性・壊死性胆嚢炎、そして発症から7~10日で化膿性胆嚢炎となり胆嚢周囲膿瘍を形成することがあります。そのため急性胆嚢炎ではまず、早めに胆嚢を取り除く手術が勧められます。

しかし、急性胆嚢炎により肝臓が十分に働くことが出来なかったり、体に負担がかかる外科的手術が難しいという場合、全身状態を回復させてから安全に手術が行えるようにPTGBDを施行します。

実際の画像で見てみよう!

ここからは、透視画像とともにPTGBDについて見て行きましょう!

図1において、
①超音波検査の機械を腹部に当て、超音波画像を見ながら穿刺針を胆嚢に刺していきます。
穿刺針の内腔を通してガイドとなるワイヤー(ガイドワイヤー)を胆嚢内に留置しておきます。
②ドレナージ(排液)用のチューブ(カテーテル)をガイドワイヤーに沿って挿入します。

③カテーテルをいい位置に調整し、ガイドワイヤーを抜きカテーテルを留置します。
④カテーテルから造影剤を少しずつ注入し、胆嚢内を造影し腹腔内に漏れがないかを確認します。漏れがないか確認出来たら造影剤を回収し、洗浄をしてドレナージカテーテルを固定します。これで手技は終了です。

~さいごに〜

今回まで「胆石症」「ERCP検査」そして「PTGBD」と、3回に渡って胆嚢・胆道系についてご紹介させていただきました。
「こんな病気や検査、処置があるなんて知らなった!」という方も、これらの記事を読み・知ることでちょっとした安心感が生まれていたら嬉しく思います。
「まだ、ほかの記事は読んでないよ!」という方がおられましたら、下記URLより是非ご覧ください♪

「胆嚢(たんのう)に石があると言われたら~胆石症について~」
「ERCP検査ってなに??」

次回は「尿管結石」についてご紹介させていただきたいと思います。

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