リハビリテーション科より「あなたの“自分でできる”を応援します!」

20151026_rehabilitation_01

みなさんは、「リハビリ」というと、どのようなイメージをもたれるでしょうか?多くの方々は、関節の曲げ伸ばしや筋力トレーニング、歩行訓練などの機能回復訓練をイメージされるのではないでしょうか。実は、リハビリテーションにはもっと広い意味があります。「リハビリテーション(Rehabilitation)」は、「re(再び、戻す)+habilis(適した、ふさわしい)」で成り立っています。つまり、リハビリテーションは単なる機能回復訓練ではなく、一人の人間が身体的、精神的かつ社会的にも“その人らしい”生活に“復帰”することを目指して行う、すべての行動のことを言います。

病気やけがをすると、それによって生じた障害によって“今までできていたこと”が“できなく”なってしまいます。例えば、それまで不自由なく歩けていた人が、転倒して足の骨折をしてしまうと、歩けなくなってしまいます。もちろん、“元どおり”になることがベストですが、そうならなくとも、障害を持った人が障害を持ったままでも、より良い生活を、“その人らしい”生活を送ることができるようサポートしていくことが重要です。リハビリテーションによって残された能力を最大限に引き出し、機能回復を図るとともに、それを補助する装具や福祉用具の選定、住宅改修の提案などの環境調整も行います。

当院のリハビリテーション科は現在、理学療法士5名、作業療法士1名、助手1名が在籍しており、【あなたの“自分でできる”を応援します!】をコンセプトに、いつも明るく、ときに厳しく患者様に寄り添いながら治療を行っています。患者様をとりまく、医師や看護師、他部署スタッフと協力しながら、早期の社会復帰、自宅復帰を目指します。
 
具体例でいうと…
・脳梗塞で左半身が麻痺した方が、装具をつけ、杖を使えば一人で歩けるようになった。
・自宅で転倒して大腿骨を骨折し、手術をされた方が、自宅復帰され家事も行えるようになった。
・心臓弁膜症で少しの距離を歩くだけで息切れをしていた方が、外科手術をされ、電車やバスで旅行に行けるようになった。
などなど。

また、予防リハビリテーションの一環として、地域の方々に向けて、年1~2回、健康教室を開催しています。転倒予防や認知症予防、“自分でできる”運動療法指導、体力測定などを行っています。

次回以降の記事では、【あなたの“自分でできる”を応援します!】をコンセプトに、理学療法・作業療法の説明や、具体的な疾患のリハビリテーション(“自分でできる”運動療法などを含む)、福祉用具、住宅改修、その他季節ネタなど…タメになる情報を盛りだくさんで情報発信していきたいと思いますので是非ご覧ください。