みどり病院2021年のテーマ「声」  院長 室生 卓

新年のご挨拶
皆様、新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

毎年、漢字を一字選んで今年の抱負を述べることにしています。
今年は『声』を選びました。

昨年はコロナに始まりコロナに終わった一年でした。それどころか一年を経過しても感染の終息は見えてきません。コロナは私たちにいろいろなものをもたらしました。手洗い、マスク、ソーシャルディスタンスなどの感染対策の一般化、外出や会合の自粛、ライブハウスをはじめとした音楽芸術、外食産業や交通業界が大きなダメージを受けた一方でウェブミーティングが一気に普及しました。また、感染者やその疑いのある人、果てはコロナ対策をしている医療従事者やその家族への差別なども見られました。
私はこのコロナ禍で損なわれた最も大きなものの一つに『コミュニケーション』があげられると思います。人と人が会う機会がへり、新たな出会いはもちろんこれまで頻繁に会っていた人とすら十分な会話のない1年でした。もちろん必要な報告、連絡はするわけですが、気の合う仲間と雑談する、『あーでもないこーでもない』と他愛もないことを言って笑う、そういった光景が極端に減ったと思います。感染対策上は致し方ないのでしょう。しかし、会話をしないことで相手の気持ちがわからなかったり、自分の思いが伝わらなかったり、あるいは自分の気持ちの整理ができなかったり、いろんな目に見えないストレスが蓄積しているように思います。一日だれとも話さず気分が落ち込んでしまうこともあります。
『声』を使ったフレーズには『声を聴く』『声を上げる』『声を届ける』などがありますがいずれも言葉を口に出すことから始まります。まず『声をかけよう』から始めようと思います。『おはよう』『こんにちわ』とあいさつしあうだけでもすっと気分が楽になることがあります。無言ですれ違うのではなく『昨日どうやった?』『寒いね』とひとこと声をかけてみましょう。お互いマスクをして短時間なら感染も大丈夫です。

以上、『声』という一字への思いを述べさせていただきました。
本年が皆様にとって素晴らしい一年になることを祈念いたします。

倫生会みどり病院
院長 室生 卓

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