白血球分布(バッフィーコート、幹細胞、骨髄芽球、好中球)

検査科

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白血球のお話

みなさん、前回は赤血球のお話でしたので、今回は白血球のお話です。
白血球は、「白い」という言葉を冠された名前を持っていますが、これは血液を遠心分離したとき赤血球と血漿成分の中間にできる薄く白い層(バッフィーコート)に、白血球が含まれていることに由来されています。

この白血球、体の中で、成熟度合により存在する場所が違います。
将来白血球となる赤ちゃんに相当する細胞は、最初「骨髄」という場所にあります。
この細胞は赤血球・血小板の共通の幹細胞(最も幼若な細胞)でもあり、骨髄中で分化成熟を促す造血因子の働きを受けて育っていきます。
目で見てはっきりと判別がつく段階になると、成熟過程により 
骨髄芽球→前骨髄球→骨髄球→後骨髄球→分節核球(好中球)
と名前を変えます。
好中球の役割は、炎症部位に集まり細菌や異物を貪食するというものですが、この機能は未成熟の若い細胞にはなく、成熟が進むごとに発現してきます。
成熟し好中球となると骨髄から末梢血中に放出されますが、血管内の滞在時間はおよそ10時間ほどだと言われています。

この白血球たち、血管内では、血流に乗って体を巡るグループ①、血管内壁にへばりつき出番を待つグループ②に分かれています。
これら数的な分布はおよそ1対1。
つまり血管中には測定値の2倍もの白血球が存在しているのです。   
一方、血管内の20倍に相当する好中球の予備群が骨髄中に存在しています。
細菌感染などで体内の好中球需要が高まると、血管壁にへばりついているグループ②が動員され、それでも足りない場合には骨髄中から動員されます。
好中球が体内需要に迅速に対応できる理由は、ここにあるわけです。

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