オペ室見学


みどり病院に勤め始めて、半年が過ぎた頃だったと思います。朝、業務をしていると先輩から「今日、オペ室の見学行くけど一緒に行く?」と声をかけてもらいました。

オペ室の見学というと、ここがオペ室で、こういう設備があり…といった部屋自体の見学なのかと思いましたが、『オペ室の見学』とは実際その場で行われている『オペの見学』だったのです!
初めて声をかけていただいた時は、オペの見学ができるなんて思ってもいなかったので、とても驚きました。それと同時に緊迫したオペの現場に自分がお邪魔しても迷惑にはならないだろうか…と不安にも思いました。
ですが、実際は思っていたよりもウェルカムな雰囲気で、今までエコー検査の画像としてしか見ていなかった組織を実際に自分の目で見ることが出来る事にとても感動しました。

検査技師がオペを見学できる機会のある施設は限られていると思います。
そんな貴重な経験をみどり病院では、既に何度もさせていただいており、とても勉強になっています。

エコーを通してしか見ていなかったと言いましたが、エコーというのは基本的には白黒の画像です。エコー検査(超音波検査)を受けたことのある方だとお分かりになると思います。エコー検査では、その白と黒で表された画像の濃淡や輝度の高さなどで組織の違いを見極めています。
例えば、硬い組織は白く輝度が高く映し出されます。今までは、白くて輝度が高い組織=硬い組織と、まるで公式のように覚えていましたが、実際に硬くなってしまった心臓の弁(血液が一方方向にだけ流れ、逆流をおこさないような働きをしています)を見ましたが、まるでサンゴ礁のようにゴツゴツとしており、触るまでもなく硬くなっているのが分かりました。

百聞は一見に如かずということわざがあるように、実際に目で見ることで、今まで白黒の画像にしか見えていなかったものが、エコーを撮っていてもイメージしやすくなりました。
自分が撮ったエコーの映像・画像を頭の中でリアルなものに変換することは難しいことだと思います。しかし、それができるようになることで、エコーの撮り方も変わってくるだろうし、診断にも生かされると思います。
オペの見学という大変貴重な経験を積み、自分の仕事に生かせるように、これからもできる限り、見学をさせていただこうと思っています!