1年間働いてみて


今回は1年間働いてみてというテーマをいただきました。
このテーマをいただき、正直なところ、もう1年たったのか…!と自分のことながら驚きました。
4月に新入職員として入職し、右も左も分からず不安をかかえながらも、臨床検査技師として働けている喜びと新しい生活への期待とで最初の3ヶ月は本当にあっという間でした。

私の場合、最初は主に検体検査を勉強しました。
毎朝、検査機器を立ち上げ、実際に検査を行えるように校正を行い、病棟からの採血を検査します。
病棟からの採血検査をしていると外来が始まり、外来からも採血が回ってきます。
最初の頃は効率よく操作ができず、病棟と外来から「採血結果はまだですか?」と電話がくることも多々ありましたが、次第に操作にも慣れ、今ではそれなりに効率よく検体検査が行えるようになりました。

一通り検体検査ができるようになった後は、心電図や動脈硬化の検査であるABI、肺機能検査、聴力検査など、実際に患者さんと接して行う検査を学びました。
学生時代に勉強し実技もしているものの、やはり実際に患者さん相手に行ってみると思い通りにいかないことのほうが多く、どのように患者さんへ検査の説明をし、安心しリラックスして検査を受けていただくかは、先輩方のお手本を見て、アドバイスをいただく中で自分なりにアレンジを加えたりもし、自分の形を作っていきました。

そうこうしていると、気が付けば6ヶ月が過ぎ、有給も使えるようになり、「あっ、社会人だ…!」と思ったことを覚えています。
この頃、ようやく日常の検査業務にも慣れ、夜間診(5時以降の検査業務を当番制で請け負います)に加わるようになりました。
最初は先輩方の夜間診に一緒に入らせていただき、何度か経験してから独り立ちをしました。
初めての夜間診の日は朝からドキドキして、私一人で大丈夫だろうか…と不安でしたが、なんとか無事に1日を終えることができました。
夜間診に関しては今でも多少ドキドキしつつ業務にあたっています。

そして、最後に私が今、一番、頑張っていることを紹介したいと思います。
それは『心臓超音波検査』です。(エコー検査との言い方が馴染みがあるかと思います。)
この、みどり病院への就職を希望した理由として、みどり病院では超音波検査や心電図など、いわゆる生理機能検査に注力していると募集要項に記載があったことです。
元々、学生時代からエコー検査に興味を持っており、働いてからもっと勉強したいと思っていた私にとって、とても魅力的だったのです。
ですが、エコーの道は厳しく、日々、自分の知識不足を痛感しています。
積極的に勉強会等に参加したり、参考書を読んでみたりしていますが、なにより勉強になるのは院内で行われているカンファレンスや院長が毎週検査室に足を運んで下さり検査技師と一緒に行うレビューです。
実際に自分が目にした患者さんの症例を見返し、分かりやすく説明していただき、そしてプラスアルファの知識を教えていただいています。

臨床検査技師という職業だけでなく医療職は覚えることが沢山あり大変ではありますが、自分が興味を持っているものに携われることに感謝し、これからも楽しく日々勉強だと思い頑張っていこうと思っています!