働き方改革はじまります!

短時間正社員制度とは?

現在、子育てだけではなく、親等の介護、自己啓発、心身の健康不全といった様々な事情により、従来のフルタイム正社員としての働き方では活躍できない人材が増加しつつあります。
短時間正社員制度とは、就業意識の多様化が見られる中、自らのライフスタイルやライフステージに応じた多様な働き方を実現させるとともに、これまで育児や介護をはじめ様々な制約によって就業の継続ができなかった人や就業の機会を得られなかった人たちの就業の継続や就業を可能とする働き方です。

短時間正社員制度のメリット

短時間正社員制度を適用することにより、育児や介護、自己啓発に必要な時間を確保することができ、働き方やキャリアの幅が広がって、社員のモチベーションや定着率の向上を促すことができます。
また、メンタルヘルス上の理由で休職していた社員を復帰と同時にフルタイム勤務に戻すのではなく、短時間正社員制度を適用することで健康不全の再発を防ぎ、スムーズな職場復帰を徐々に図ることができます。
他にも、意欲・能力の高いパートタイム労働者に対して短時間正社員制度を適用することで、フルタイム正社員と均衡のとれた処遇を実現し、モチベーションの向上や定着を図ることができます。
このように、短時間正社員制度にはワークライフバランスを実現し、様々な立場の社員がいきいきと能力を発揮できるメリットがあります。

短時間正社員制度導入企業の事例

ある病院では貴重な戦力である中堅看護師が結婚や育児を理由に離職する状況を防ぐために短時間正社員制度が導入されました。
育児のみならず、介護、健康不全、自己啓発など様々な目的で利用が可能となっています。
また、本人の意欲や就業時間等の制約を踏まえつつ、パートから短時間正社員を含めた正社員へ転換していくことも可能になっています。
1週間の勤務時間の合計が30時間以上であれば勤務日数に制限は無く、利用できる期間は子どもが未就学の間としています。
看護師全体の1割が短時間正社員制度を利用し、制度導入前の離職率は13%程度あったのに対して、制度導入後は徐々に低下して5%を切る水準にまできています。
さらに副次的な効果としては、1ヶ月当りの平均残業時間が半分程度にまで減ってきたことが挙げられます。
短時間正社員制度だけが理由ではないと思いますが、勤務シフトの見直しを図る中で業務内容やスケジュールが整理され、結果として残業時間も減ったのではないでしょうか。

このように、短時間正社員制度には魅力がたくさんあります。
みどり病院でも現在導入内容を検討中です。
詳細が決まり次第お知らせしますので、次回の記事もぜひ読んで下さいね。