笑いの効能

医事課

20160613_mediical-coding_01
「病は気から」という言葉があります。
なんだかちょっとしんどいなぁと思って熱を測ってみると、思っていたより高熱で、ますますしんどくなった…なんて経験をされた方もいらっしゃると思います。
37℃だと思っていたら、38℃だった。
測る前は頑張れていたのに「38」という数字を見ると、自分はそんなにしんどいのだという気が、実際に体調を悪化させるのでしょうか。
「病気」という言葉自体「病は気です」と読めますよね。

その日は朝から、なんとなく不調でした。
体調ではなく、気持ちが浮かないと言いますか「ついてないなぁ」と感じる日でした。
そんな時は、やる事なす事、裏目に出るものです。
いつもと同じ時間に起きたのにバスに乗り遅れそうになったり、いつもは気にならない言葉にイライラしたり、良かれと思ってした事が、かえって誰かの迷惑になったり…
そう言えば、朝テレビで観た星座占いが11位だったなぁと思いながら、嫌な気分で受付の仕事をしていました。
そんな時、ある患者さん(Sさん)に声をかけられました。
「1時間以上待っているが、診察はまだか?」
知人と一緒に来院し、同時に受付したのに、知人は診察が終わっているがSさんはまだ呼ばれてもいない、とのことでした。
診察室に行き、カルテを見て順番を確認したところ、あと3人目でお呼びできるようでした。
Sさんにも、その旨をお伝えし、診察の内容や患者様の容態で順番が前後することもあるので、受付順にお呼びできないこともありますと説明させて頂きました。
しかし「順番抜かされている」とSさんは納得されていないご様子です。
待ち時間が長くなり、一緒に来た人が終わっているのにと、“もしかしたら、忘れられているのでは?”と心配になったご様子でした。
決してそのような事はありませんよと、もう一度お伝えしましたが、「え~、絶対、順番抜かされてるって!」と、やはり納得されないSさん。
「今から3人やったら、あと1時間くらいかかるんちゃう?うわ~、もう嫌や~。」と時計を見て頭を抱えられ、
「もう、こうなったら…」
私は「もう、こうなったら帰る。」という言葉を予測しました。
でも、Sさんは、次の瞬間「もう、こうなったら、笑うしかないな。」と言って、大きな声で「ハハハハハ!」と笑われたのです。
予想外の言葉と笑顔に、私も大きな声で笑ってしまいました。
Sさんは、つられて笑った私の肩をポンポンと、親しみを持って叩かれました。
そうすると、なんと、朝からなんとなく沈んでいた気持ちが、Sさんと一緒に大笑いしたことで、一気に晴れたのです。
楽しい気分にさえなりました。
本当は私たちが、患者様の気持ちを解さなければならないのに、逆に、笑うことの大切さをSさんに教えられ励まされた気がしました。

ある番組で、腫瘍に冒された男の子が、毎日毎日、戦闘機で病という敵を撃ち落とすイメージをしていたところ、本当に腫瘍が消えていた…という奇跡のお話を放送していました。
病気に負けない、絶対に勝つという気持ちが、本当に病を打ち負かしたのです。
病気も然り、ついていないと思う気持ちも然り、明るく前向きでいること、強いては笑うことには、それらに負けないパワーがあるのだなぁと改めて考えさせられました。

皆さんも「今日はついていない」と思う時は、是非、大きな声で笑ってみて下さい。
笑いに「気」がついてきます。
たくさん笑って免疫力を上げていきましょう!

メニュー