『医事課』って何???

『医事課』というとあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、『医療事務』といえば耳にされたことがあるのではないでしょうか。
「医療事務」とは、主に日々の外来患者さんに対する「外来医事業務」、入院患者さんに対する「入院医事業務」、医療費の請求に係る「保険請求業務」、病院の運営に必要な「医事統計業務」、外来・入院の診療録(カルテ)、レントゲンフィルムの管理に係る「診療情報管理業務」などにより構成され、これらの業務を行う病院内の部署を「医事課」といいます。
医事課とは、医療に関する請求事務を扱う部署で、病院に来院した方が最初に対応するのが医事課の職員です。
業務内容は受付や電話対応、診療費(入院・外来)の計算、診療報酬明細書(レセプト)を社会保険や国民健康保険等に請求を行うことが主な部署です。

【受付】

外来医事業務は、患者登録、外来カルテ作成、診察券作成、保険変更手続き等。

【計算】

患者さんが受診した診療科で行った診療内容を算定し、診療費の請求を行う。

【会計】

計算されたものの、一部負担金を徴収する。

病院に来られた患者さんが最初に訪れる新患受付では、痛みや不安を抱えて受診される患者さんに少しでも和らいでいただける言葉掛け、お待たせしないよう心がけております。

【入院医事業務】

入院診療費の算定・請求を行っています。
当院では、 月2回入院期間1日~15日、16日~月末に、患者様に一部負担金の請求をしており、また、退院時は随時請求業務を行っています。

【保険請求業務】

会計窓口で自己負担額をお支払いされた以外の診療費を1ヶ月の診療内容にまとめた診療報酬明細書(レセプト)を作成し、保険者へ請求するとともに、診療報酬の査定、請求漏れ防止に取り組んでいます。
この保険請求業務が医事課職員の専門性を生かした中心的な業務です。

【医事統計業務】

保険請求事務などから得られるデータを統計として取りまとめ資料報告しています。

【診療情報管理業務】

外来・入院診療録(カルテ)や個人ファイルなどの保存管理をしています。
診療録等は規定に基づき5年間の保存期間となっています。

この他に、労災保険、公害、自賠責保険、予防接種の請求、書類の受付及び処理、健康診断なども行っています。

簡単に医事課業務を紹介しましたが、患者様・職員スタッフに少しでも快適に診察を受けていただけるよう日々の業務に当たっています。

【余談】

こんなこともやってます。
・未収金管理及び回収
患者様からの依頼により、全額・一部の診療費の支払いができない場合、面談をして支払日及び回収金額の設定を行っています。
支払日を過ぎた患者さんには、電話や督促状を発送し、時には訪問して支払を求めています。
・届け出
病院は、様々な施設基準等があり、新規の届出・従事者変更届出・廃止届出等を基準に沿った状態で維持する必要があり、2年毎にある診療報酬改正の書類を作成しています。