以上!現場からお伝えします!~新型コロナウイルスと戦う医療現場より~

医事課

今、世界中が大変なことになっております。
毎日、ニュースでは「陽性者が昨日を上回りました。」と、あらたな感染者報告がされています。
新型コロナウイルスです。
目に見えないウイルスに世界中の人が脅かされ、体も心も蝕まれつつある今日この頃、先の見えない不安に誰もが戦々恐々です。
外出のできない状況にストレスも溜まり、色々なところに弊害が出ています。

医療崩壊が叫ばれていますが、現状、診る側である病院に院内感染者が出ることにより診察中止を余儀なくされる病院も増えております。患者さんも熱が出て、診察をしてほしいがどこも診てくれず、たらい回しにされていると聞きます。
昨日も発熱のある方が搬送されてきましたが、当院に来るまで、実に5時間、救急隊の方は受け入れ先を探したとのことでした。

事実、我々みどり病院も全ての患者さんを受け入れることは難しい状況になっています。
外来に来られた患者さんには、まず、玄関でトリアージを行います。
発熱があり、感染が疑われる方の診察はできません。当院では検査も難しく、対応できる設備も完全ではないからです。対応病院(感染症指定病院)がそれぞれの都道府県で決められています(指定病院が満床の際は、地域の基幹病院)。
また、透析患者さんや、免疫系の治療に通われている方もたくさんいるため、病院の性質上、感染は絶対に避けなければなりません。
トリアージの結果、発熱や風邪症状がある方で感染の疑いがないであろうと判断された方は、時間をずらし、一般の患者さんと接触のないよう出入り口を変えて来ていただきます。
それもたくさんの患者さんを診ることはできません。
医療を必要としている方と、実際に診療ができるキャパシティーが完全に逆転しています。
自分も、親や兄弟も、友人も、いざとなって診察を受け入れてくれる医療機関があるのかと思わざるを得ません。医療機関で働く私でさえそう思うのです。
とは言え、医療現場の我々も一所懸命戦っているのです。
一人でも多くの患者さんを診ることができるように、できるだけ安心して来ていただけるように、トリアージに立つ看護師も、事務職員も、免疫の落ちた患者さんが入院している病棟の看護師も助手も、検査技師、放射線技師、薬剤師、理学療法士、栄養士、全ての職員が一生懸命「今」できる業務にあたっています。
職員の誰かが感染した時点で、外来はストップしてしまうので、私たちはできる限りの予防をしなくてはなりません。
毎日感染対策委員の先生と職員が打ち合わせをして、状況を見極めて対応を決めています。
患者さんからうつされない、そして患者さんへうつさないために、受付・会計のカウンターにも飛沫を防ぐ透明のビニールシートが吊るされました。
このウイルスの怖いところは、感染していても無症状で知らぬ間に他者への感染を広げてしまうところにもあります。ビニールシートは、我々職員を守るだけではなく、万が一職員が感染していても患者さんへ移さないように、患者さんを守るためのシートでもあるのです。
とは言え、シート1枚で受付の雰囲気も変わりました。
余計に皆さんへ恐怖を感じさせてしまうかもしれません。
そのうえ発熱外来に来た患者さんには我々事務職員も対応時にゴーグル、ビニール手袋を使用しています。
これも自分たち、患者さんのための対策です。
ですが、みどり病院でも必要な医療用具が不足しつつあります。
職員の使用するマスクは毎日配布できなくなりました。
防護服も底をついてしまいそうです。
いつまで皆さんに医療を提供し続けられるか、不安に思うこともあります。
これが現状です。

しかし、不安だけではありません。
医療従事者への差別が問題視されていますが、その反面エールもたくさん頂きます。
みどり病院に来る患者さんにも「大変やなぁ」「がんばってなぁ」とたくさんお声掛けして頂きます。
こうした励ましを感じることの方が多く、私たちの大きな原動力となっています。
これも現状です。

ウイルスは目に見えません。皆、怖い思いは同じです。
元気で働きたいのに休業しなくてはならない人、毎日対策に追われ休み返上で働いている人、頑張っているのは医療従事者だけではありません。
今、一人一人ができることを、一生懸命考えて取り組むことが大切です。
「誰かがやってくれる」では乗り切ることはできません。
1日も早く、受付のビニールシートが外れて、いつも通りの日常に戻るように、私も私にできることを精一杯取り組んでいきたいと思います。

以上、現場から医事課職員がお伝えしました。

メニュー