施設内研修(ファーストエイド)


毎月第1金曜日に開催しております、研修会の様子です。
今月は、「ファーストエイドについて」です。
平成27年10月にILCOR(国際蘇生連絡委員会)が各国に新しいガイドラインを発表し、JRC(蘇生ガイドライン)が公表されました。
運用開始は平成28年10月1日から実施されています。
このガイドラインは心肺蘇生法の大体で、消防署や赤十字が行う心肺蘇生法やAEDの救命講習の内容はこのガイドラインの内容に従って作成されます。
ガイドラインは5面毎に更新されており、AEDの電源を入れると流れる音声ガイダンスは、このガイドラインを基に各メーカーが作成しています。

このような講義を受けたのちに、人形を使用しての実技のファーストエイドを学びました。
まずは、胸骨圧迫です。
以前は5㎝(単三電池1本分)以上となっていましたが、新しいJRCガイドライン2015では「胸が約5㎝沈むように圧迫するが、6㎝を越えないようにする」となりました。
また、リズムも1分間に100回以上のテンポとされていましたが、新しいガイドラインでは「100回~120回のテンポ」に変更になりました。

今回の研修では、垂水消防署から救急用の研修キッドをお借りして、心臓マッサージ・人工呼吸・AEDの操作を実際に行いました。
心臓マッサージは、かなりの力が必要で、真上からしっかりと体重を乗せるように行い、人工呼吸についても気道の確保に苦戦する職員も何度かやっているうちにコツを掴み、スムーズに行えるようになりました。
またAEDの操作についても、音声ガイダンスの指示に従いスムーズに操作することが出来ました。

このような研修を定期的に行い、実際の急変時に焦ることなく対応出来るよう、心がけていきたいと思います。