心臓カテーテルのはなし

今年も最強寒波が日本に到来し、寒い日が続いていました。気温が低くなるとある病気が多くなると言われています。それは何かというと虚血性心疾患、いわゆる心筋梗塞・狭心症と呼ばれる病気です。当院は循環器内科、心臓血管外科があり内科的・外科的治療を目的に患者さんが来院・入院されています。虚血性心疾患の場合には心臓のどこの血管が詰まっているのかなどを調べるため「心臓カテーテル」と呼ばれる検査をすることが多いです。検査は1泊2日の入院で可能です。

私たち看護師が検査前から検査後までどう関わっているのかをお伝えしたいと思います。
まずカテーテル治療の流れについてをこのような説明用紙を用いて説明をしていきます。

誰でも初めての検査は緊張しますよね。患者さんには不安やわからないこと、わからないことがわからないという方も中にはいらっしゃると思います。説明の際には看護師にどんどんわからないことを聞いて当日緊張しないで検査に臨めるようにしてください。

当日は点滴の針を刺し、着替えをしてカテーテル室へ向かいます。あとは検査室の看護師と協力をして検査の準備をしてきます。
検査が終了し、私たち病棟の看護師がお迎えに行きます。検査の時間が長いと患者さんもそわそわしますが、私たちもそわそわします。(笑)ですが、「いやー、検査長かったよ」「寒かったね」「痛み強くなくてよかった」「寝てしまった」など検査室に入って患者さんの元気な声を聞くと無事に検査が終了し私たちもとても安心します。

カテーテルをする際にシースと呼ばれる太い針を動脈に刺しています。しっかりと圧迫する必要があるので下の写真のようなものを手につけます

そこから出血がないかなどを私たちが見ていきます。結構煩わしさを感じる方も多いですが、1晩だけ我慢してもらえればと・・・。朝には医師が外してくれます。

ざっくりとではありますが、心臓カテーテルはこのような流れで行っています。検査と聞くと身構えてしまう方もいるかと思いますがリラックスして病棟へ来てください。
春となり、病棟から見る桜の風景が楽しみな今日この頃です。