『モニターの向こう側で』

『モニターの向こう側で』
これは、私たち2階病棟の合言葉です。

「モニター」とは、ナースステーションの中央にある大きな画面のことです。
モニターは、患者様の心臓の動きや、酸素がしっかりと体に取り込まれているかなどの生体情報を、目に見える形や数字で、病室から離れた場所にも伝えてくれます。
とても便利な機械です。
ですが、モニターで見る形や数字が正常であっても、それだけではわからないことも多くあります。
入院されている患者様の体や心の調子は、実際にベッドサイドへうかがって、患者様のお顔をみて、体をみて、お話をして、わかるものだと思います。

「モニターの向こう側で」という合言葉を掲げた理由ですが、私たち2階病棟のスタッフは、患者様に笑顔で退院して頂きたい、患者様やご家族様の安心できる環境を提供したい、そういった目標を持ちながら、日々看護をしています。
モニターという機械の画面の向こう側、いわばベッドサイドで、実際に患者様と看護師や看護助手とのふれあいがあります。
いつもと比べて笑顔が暗い、痰がからんで声が出しにくそう、視線が合いづらい、指が動かしにくそう・・・など、数分間の患者様とのコミュニケーションの中でもキャッチできる情報はたくさんあるのです。
このような、ふれあうことでわかることや感じることが、何より大切なことだと思います。
また、実際にそばでお顔を見てお話をすることで、お互いに相手がどんな人なのかがわかり、安心することができたり、笑顔に繋がったりするのだと思います。

これからも2階病棟は、「モニターの向こう側で」という合言葉を胸に、日々の看護に取り組んでいきたいと思います。