よりよい看護のために私たちがしなければならない大切なこと

看護師は、皆さんもご存知の通り、医療知識のもと医師の指示に基づき、患者様を献身的に看護しています。
しかし、医学は日々進歩し、看護も日々進化しなければいけません。
日々の看護の中で、患者様がどうしたら苦痛なく穏やかに病院生活を送る事ができるのか、私たち看護師は科学的根拠を明らかにして考える義務があります。

看護師は、「看護研究」というものを行っています。
臨床現場では、チームによって看護展開されており、患者様の問題点の解決のためには、行動方針を一致させて実践する必要があります。
そのため、日々、患者様それぞれに応じた治療方針、看護方針をコメディカルスタッフで検討、共有し、さらに、研究することにより得られた知識や理論を実践に活かすことが必要なのです。
「看護研究」の目的は、以下の通りです。

・よい看護実践をするための知識や理論を手に入れること。
・研究によって得られた知識や理論を、看護実践に活かし、看護の質を高める。
・専門職としての看護師の資質の向上を図る。
・看護を学問として確立させることにより、看護学に社会性を持たせる(認められる)。

みどり病院では、各部署で研究を行っており、毎年年度末に研究の成果を発表しています。
そのため、看護師のみならず、臨床工学技士や放射線科技師、臨床検査技師、医療事務スタッフも研究を行っており、様々な分野での研究がなされ、患者様へのよりよい病院生活と、日々のそれぞれの業務の向上に繋がっています。

これまで、当院で発表された研究テーマとして、看護部では、「耐性菌等の水平感染予防に関する実態調査」、「直腸周囲膿瘍により人工肛門増設を行った患者との関りを通して」、「糖尿病教育入院後の自己管理を継続するために」、「みどり病院における転倒・転落事故の実態」、リハビリテーション科では、「退院前訪問指導の有用性」、検査科では、「急性心筋梗塞を疑う胸痛患者に対する検査の流れ」、放射線科では、「冠動脈CTにおける画像処理解析の精度評価」、「オープンMRIの使用経験」、透析科では、「血液流量と穿刺針の相関性」、医事課では、「情報管理について」、「入院基本料について」などがありました。
過去に、兵庫県民間病院協会主催の研究発表会で研究を発表したこともあります。

今後も、当院の特殊性の向上と、患者様、家族様へ、日々よりよい医療を提供できるように症例研究や看護研究を行っていきたいです。