スタッフを笑顔にする消化器カンファレンス

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私たち3階病棟は54床の混合病棟です。
入院患者様の主な疾患は、消化器・膠原病・整形外科疾患です。
今回は、そのうちの一つ、消化器のカンファレンスの風景についてご紹介いたします。

消化器カンファレンス

毎週木曜日3階病棟では13:30~消化器外科医、消化器内科医によるコメディカル向けの勉強会を開催しています。
消化器の解剖生理など基本的なことから治療方法や術式など、あらゆることを繰り返し学習しています。
基本的なことばかりでなく、現在治療中の患者様の病態や経過、治療方法や今後の方向性もわかりやすくご指導いただけるので、看護師だけでなく薬剤師や臨床検査技師といった他の職種の人も一緒に、それぞれの立場や視点から質疑応答が行われている魅力のある勉強会です。
そんな勉強会について、今回はスタッフの声を紹介いたします。

新人看護師

私が心に残っているのは、胆石症の患者様の症例です。
右上腹部と心窩部の圧痛や嘔吐、黄疸を生じている患者様を受け持ちました。
疾患と症状はある程度理解していましたが、検査データや治療などを繋げたアセスメントができていませんでした。
この勉強会を通し、まず胆石症とはどういうものなのか、胆石が胆のう内にある時や胆管に移行した際の症状など、肝臓や胆のう・膵臓の解剖も踏まえたうえで、血液データや画像、治療内容をもとに医師が教えてくださるので、より具体的に疾患を学び、観察・ケアに活かすことができました。
参考書では理解できなかった画像の見方なども学ぶことができ、患者様への看護も日々深めることができていると感じています。
今後は学んだことを自分なりの看護として実践できるよう日々勉強していこうと思います。

新人准看護師

私は准看護師1年目で、現在、進学コースの学校に通いながら働いています。
消化器勉強会では、現在病棟に入院中の患者様の治療や経過を知ることができます。
医師からの質問に関しての応答(医師から事前に調べてくるようにと宿題がでることもあります)や、私たち看護師からの質問が頻繁に繰り出され、知識が増え、日々の観察、ケアにつなげることができています。
そして、私にとって何より有難いことは、学校で学習したこととリンクさせることができるので、学業との両立で大変なことも多いですが、とても良い機会になっています。

新人看護師

毎週木曜日に行われる消化器カンファレンス。
佐伯副院長、斎藤外科部長、前川医師が、患者様の症例を挙げて、様々な検査結果や状態を詳しく分析しながら、今、患者様の身体に何が起こっているのか、どうしてそうなるのかを教えて下さり、とても勉強になります。
私は、1年目ということもあり、先生方から時々質問されることもあるのですが、答えられないこともあり、次までに勉強してくるように課題が出たりもするのですが、それはすごく自分に勉強になり、知識もつき、もっと患者様の状態についてアセスメント能力を高めたいと思います。
また、手術の写真や動画なども医師から説明を聞きながら見せてもらえたりするので、とても勉強になります。
今では毎週の消化器カンファレンスがすごく楽しみです。

ベテラン看護師

現在入院中の患者様の症例を、データ、画像などを見ながら主治医から直接病状の説明を聞くことができます。
病態が複雑で予期せぬ症状が複数ある場合でも、「どうしてこんな症状が出たのか」「どのように対処したらよいか」「観察ポイントはどこか」など、今、私たちが行うべきケアや、観察ポイントなど、看護に必要なことを教えていただけます。
一つずつの症状の根拠が理解できるので、他の患者様に応用することもでき、全身の観察の視点が増えるのがわかります。
長年働いていても日々学習することがあり、目の前が明るくなった気持ちになります

ベテラン看護師

何十年前にがんの手術、放射線治療を受けられた患者様が入院された後に、主治医より行われたカンファレンスでは、長年にわたる病歴、入院経過(これまでに複数回、入退院をくりかえしている)、治療方針を画像やデータを見ながら説明して頂きました。
一つずつの既往や症状についてゆっくり丁寧に説明して頂けるので、いろいろな患者様に当てはめて想像することができ、また今後の看護にも活かせるとスタッフに大変好評です。
医師からの質問にドキドキしつつも目を輝かせて答えている新人看護師を見ていると、私も負けずに頑張らねば!と新鮮な気持ちになれる勉強会です。

いかがでしょう?
スタッフたちが目をキラキラ輝かせ、消化器カンファレンスに向かう姿が想像できたでしょうか?
私たち3階病棟のコンセプトは《いつもあなたのそばに笑顔を》です。
スタッフが生き生きと自信を持って仕事ができる職場こそ、患者様へ笑顔が運べるのではないかと思います。
3階病棟は消化器疾患の患者様ばかりではありません。
《安心してください!!》膠原病や整形外科の勉強会も開催していますよ。
他の勉強会の案内はまたの機会とさせていただきます。
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