患者さんと向き合うということ

昨年の4月から3階病棟に配属されました。
3月まで学生をしていたことが随分と前のようで、そろそろ2021年も始まって、はや2月です。

私は看護師資格を取得して1年目の新人看護師です。社会生活も1年目で先輩方から多々指導を受けることも多いですが、その度に自分の知らなかったこと、気付かなかったことを吸収しようとする毎日です。これから夜勤にも入っていき、ただ患者さんを看るだけではなくその患者さんの今後を見据えた看護をできるようにしていきたいと思っています。

学生時代もその方に合わせた看護を、と常に指導されていましたが、それを特に意識しだしたのはターミナル期の患者さんを看る機会が増えたことにあります。積極的な治療が減る分、少しずつ衰弱していく患者さんは思うように動けないことが多いです。そのためケアが当然必要になりますが、体動だけで疼痛が増すようなこともあり慎重に実施していきます。そんな苦痛の避けられない状況で、いかに安楽な環境を提供できるか少しずつ考えるようになりました。そうしていく中で自分の祖母が末期の肺癌で11月末に息を引き取りました。祖母に会うたび、どうすれば少しでも疼痛を軽減できるだろうかなどと思案することも増えました。亡くなった今でも、もっとできることがあったのではないかと悩むことはあります。

そうした機会があったこともあり、その方に合った看護とは、を考え実施しています。会話ができずとも訪室のたびに声掛けを行うのも、呼吸のしやすい体勢に変えるのも、窓を開けたり環境を整えるのも、全て小さなことですがその方に合った看護ケアと思い行っています。まだまだ至らない点ばかりですが、学習を重ねていきしっかりと患者様と向き合っていきたいです。