透析者はナゼ貧血になりやすいのか

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貧血とは

血液は赤血球・白血球・血小板という3種類の血球成分と血漿という液体成分でできています。
この中の赤血球は血球成分の大部分を占めており、ヘモグロビン(血色素)という赤い色素をふくんでいます。
ヘモグロビンは血液の流れに乗せて酸素を運ぶ役割を行っています。
この赤血球が減少することを貧血といいます。

腎機能の低下と貧血の関係

腎臓が分泌しているホルモンのひとつに、血液の赤血球をつくる働きを促進する“エリスロポエチン”があります。
腎臓の機能低下が起こると、エリスロポエチンの分泌量が減少し、赤血球の産生が十分に刺激されないため、赤血球が足りなくって貧血になります。
このようにして起こる貧血を「腎性貧血」といいます。
透析者の貧血の大部分です。
他にも体の鉄分が不足してヘモグロビンの産生が不十分になることで起こる「鉄欠乏性貧血」などがあります。
ヘモグロビンは血液中の鉄分とタンパク質から造られるため、食欲不振が続いたり、鉄分不足になると貧血になります。
他にも、透析不足などで血中の尿毒素が蓄積することにより、赤血球の寿命(約120日)が短くなり、血小板の働きが低下して出血しやすくなるなどの関連があります。
慢性的な貧血を繰り返すことで赤血球が小さくなり、仕事量が低下することで、貧血状態を脱せずに悪循環を起こすこともあります。

貧血の症状

疲れやすい、動悸・息切れ、めまい 顔色が悪い、食欲不振、手足の冷え、など貧血で血液が不足すると、各臓器に充分な酸素が行き渡らなくなり、臓器や細胞が酸欠状態になります。
それを補うために、酸素を持ったヘモグロビンを行き渡らせようとして、心臓が早く動くことから、動悸や息切れなどの症状が起こるのです。

貧血を見逃さず、自分にあった治療法を主治医とよく相談しましょう!

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