新人透析スタッフの業務 ~まるで孫みたいな関係で~

皆さん初めましてこんにちは!
3月とはいえまだまだこの時期は冷え込みますね・・・・。
私は毎朝、山や谷を越えて出勤していますがフロントガラスが凍ってしまってなかなか出発できないです。

私は臨床工学技士として昨年の4月に入職し、早いもので、もう1年が経とうとしています。
1年間ってあっという間ですね。
この1年を振り返ると社会人としての厳しさを痛感した1年でした。
1年前は大学で国家資格である臨床工学技士を得るため、医学と工学を学んで来ました。
当院に入職して希望に溢れ現場に挑みましたが、いざ臨床に入るとあれもこれもわからないことばかりで、大学では学べない事、教科書に載っていない事が沢山ありました。

例を挙げれば患者さんによっては血圧の正常値も違いますし、水分をたくさん摂られる方もいれば少ない方もいます。
何をどれくらい飲まれたのか? 排尿や排便は多かったのか?などの情報を知っているのは患者さん御本人で、スタッフが聞く前に患者さんから教えていただく事は少ないです。
そこで患者さんから情報を上手く聞き出すのが我々透析スタッフの仕事なのです。
だから透析業務で一番難しいのは患者さんとのコミュニケーションだと思います。
最初は患者さんと何を話していいのか分かりませんでした。
半年くらい経った頃ようやく、「今日は体重の増加多いですね・・・」「昨日は何を食べられて、何を飲まれましたか~?」「え~っと、あれとこれと」「いやいや飲み過ぎですよ!!たまには、孫の言う事も聞いてください」と言ったように今では会話が出来るようになりました。
このように水分制限の指導もしています。

透析では検査データ、血圧、体調だけでなく、患者さんとのコミュニケーションをもとに1日の透析計画を立てています。
患者さんから検査値やコミュニケーションなど多くの情報を収集しないとうまく透析計画が立てられません。
だから患者さんとのコミュニケーションが必須となります。
私は経験がなく、情報を引き出すことも情報を活かすこともまだまだですが、これからは先輩スタッフみたいに容易に情報が引き出せるコミュニケーション能力を盗んでいきたいと思います。

まだまだの私ですが、嬉しいこともたくさんありました。
最近では患者さんから人生経験を話してもらったり、恋愛相談にまで乗ってもらったり、「君らは、孫みたいなもんじゃ。ホンマの孫は遠くにおるからの。」と嬉しい言葉まで頂きました。
私も患者さんを自分の祖父母のように思って毎日コミュニケーションを取っています。
透析室のスタッフとして、家族の一員として思われているのが本当に嬉しいです。

当院の透析に通われている患者さんの多くは70代以上の方になります。
私たちは常に患者さんのことを家族のように思い、孫になったつもりで口うるさく水分制限の指導をしていきますので、どうか祖父母をしたう孫だと思って私達の指導を聞いていただければと思います。
私も、祖父母のようだと思い接していきたいと思いますので、これからも宜しくお願い致します!!!