BNPについて

看護部/透析室

20160930_nursing-dialysis_01
普段聞き慣れない言葉ですね。
BNPとはヒト脳性利尿ペプチド(brain natriuretic peptide)の略であり、心臓(主に心室)に負担がかかると多く分泌されるホルモンのことです。
症状のない早期心不全でも血中濃度が上昇するため、心不全の診断に用いられています。
1988年に宮崎医大の松尾寒川先生よって当初豚の脳より発見されたため脳性という名前がつきましたが、その後心臓より産生されることがわかりました。
心室に負荷がかかると分泌され、強力な利尿作用や血管拡張作用があり、交感神経系を抑制し、心不全などの病態を改善させます。
正常値は18.4pg/ml以下とされています。
透析の患者さんは尿排泄が少ないこともあり体液が貯留傾向にあるため、高めの150〜200以下が理想とされているそうです。

みどり病院では適正体重を見極める際の指標として、やや厳しく設定しております。
透析患者さんは適正体重よりも体重が増加すると心臓に負荷がかかるため心不全の症状が出現することがあります。
ちなみに心不全の症状とは・・・
•息切れ、疲れやすい・・・体に必要な酸素が足りないため
•手足の先が冷たく色が悪い・・・細い血管に血がいきわたらないため
•足の甲やすねのあたりがむくみます・・・血液がスムーズに流れ、臓器に水分が溜まりやすいため
•呼吸困難・・・肺に血がたまると水分が肺にしみだし(肺うっ血)、酸欠状態になるため横になると肺が圧迫されるので、座っていたほうが楽な状態になる

このような症状が出ないためにも、体重管理、特に飲水制限が重要です。
透析患者さんのなかには体重が増えないように食事制限をされる患者さんがおられますが、体がどんどん痩せてきてしまうため心不全状態を招いてしまい、逆効果です。
ですからバランス良い食事を心がけ、飲水を控えていきましょう。
透析をしておられる方もされていない方も、心不全様の症状がある方は是非病院スタッフまでご相談下さい。

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