透析食のポイント~楽しく食事を食べるために~

看護部/透析室

年末年始が近づいてくると家族や仲間の付き合いで外食の機会が多くなります。
普段自宅では栄養管理・食事制限を行っていても、外食が増えるとついつい食生活が乱れ、体調を崩しやすくなります。
また、過剰な水分摂取により体重増加を気にして食事を控えたり参加しなかったりされる方もおられるようです。
久々に家族揃った外食であったり、久々に友達と集まったりなど、いつもとは違った時間を過ごすのにみんなと同じように食事も御一緒したいものですよね。
そこで、食事を楽しみながら体調管理に気を付けなければならない食事のポイントをおさらいしてみましょう。
気をつけるポイントを押さえていれば厳しい食事制限は必要ありません。

1.水分は出来るだけ控えましょう

ラーメンのスープやうどんのだしも水分です。
おいしいですが飲まないようにしましょう。
それは塩分を多く含むため、喉が渇き、さらに水分を取ってしまいます。
また、カレー・シチューやおでんも多く水分を含みます。
鍋物も要注意です。
こういった食事の時には、食後のお茶や薬服用の為のお水を少なくするなど他で取る水分で調節すると良いでしょう。

2.外食で気をつけたい3成分

○カリウム
透析患者様は血清カリウムが蓄積しやすく、高値になると不整脈や心停止を引き起こします。
カリウムは主に芋類や生野菜、果物、海藻といった食品に多く含まれています。
生野菜はかさばるため量が多く見えますが、料理の添え物くらいでは検査の値は変わりません。
気をつけてほしい食物はドライフルーツです。乾燥しているため少量でも多くのカリウムを含みます。
干し柿やレーズン等気をつけましょう。
また、タンパク質食品である魚や肉類、乳製品にも多く含まれているので食べすぎないように注意しましょう。
全て蓄積されるわけではありませんが、蓄積すると心臓へのダメージが大きいので気をつけてください。
「腹八分」は厳守です。

○リン・タンパク質
健康維持に必要なタンパク質も摂り過ぎるとリンが蓄積されます。
透析時ある程度抜けるので単発的な増加なら影響ないでしょう。
特に小魚や豆類にも多く含まれています。
チーズや乳製品・卵類もたんぱく質なので取りすぎには注意しましょう。
持続的に高値が続くと痒みの出現等合併症の症状が出てきて辛いです。

○水分・塩分
外食は味の濃いものが多く、塩分の過剰摂取に繋がります。
塩分を摂りすぎると水分の抜けも悪く除水困難となり、心不全の原因にもなりますので水分の取りすぎには注意しましょう。
たまに体重の増えが多くなったとしても数回に分けてもとの体重に戻していけるので大丈夫なのですが、何度も繰り返すと心臓へのダメージが大きくなるので要注意です。

3.外食で摂りすぎた3成分は、2~3日でバランス調整

透析患者様が食事の際に気にされるのは、カリウム・リン・タンパク質・塩分・水分などの量です。
これらを食事の度に細かく管理できれば理想的ですが、普段でもなかなか難しく、外食の回数が増えれば、どうしてもバランスが崩れてしまいます。
食べることは日常的なことであり、あまり考え過ぎるとストレスの原因になることもあります。
外食で摂りすぎた成分が気になるときは、2~3日ぐらいでバランスを取り戻しましょう。
事前に外食の予定がわかっている場合は、その前後の自宅での献立や食事量で調整されると良いでしょう。
また、ご自分で気をつけなければならない食品や成分について知っておくことも大切です。
例えば、塩分・塩辛いものを摂りすぎると、血圧にも影響しますが、喉が渇いて飲水が増えて、結果的に体重増加につながります。
さらに食品では、ハムや練り製品、チーズなど注意が必要です。
それらは、タンパク質食品であると同時にリンや塩分を多く含んでいるからです。

このように制限が必要なことを理解し、自炊や外食を問わず、「透析食生活のポイント」として役に立てればと思います。

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