整形外科の手術

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今回は整形外科の手術についてご紹介させていただきます。

みどり病院には常勤の整形外科医が居ません。
なのに整形外科の手術って!!
と思われるかもしれませんが、非常勤の整形外科の医師が、月曜日・木曜日・土曜日の午前中、外来診察に来るほか、入院中の患者様は月曜日・木曜日に定期的に回診を行っています。
そこで、骨折の患者様で手術適応であれば可能な限り対応しています。
また、倫生会グループには老健施設があり、入院患者様も高齢者の方が多くいらっしゃいます。
高齢者の方が転倒されると、大腿骨頚部骨折になることが非常に多く見られます。
そこで、大腿骨頚部骨折に対して人工骨頭挿入術・骨接合術などを行います。
他には、変形性膝関節症などで膝の痛みのある患者様対象に、不定期ではありますが、膝外来を土曜日に予約制で行っています。
そこで手術適応の患者様は人工膝関節置換(TKA)・部分人工膝関節置換(UKA)を行います。

手術室の中では・・・。

下半身(足、脚等)の手術の時には脊椎麻酔で腰から下の痛みを分からなくします。
上半身(腕、手、鎖骨の骨折等)は全身麻酔で行います。(麻酔)

整形外科の手術は大工道具のような器材を多く用います。
たとえば、ノミ・ハンマー・電動ドリル・電動鋸・針金などなど。
手術中はウィーンウィーン、トントン、カンカンと大きな音が響いています。
(脊椎麻酔の患者様は意識がはっきりしているので、ちょっと耳障りかもしれません。)
器械出し看護師は、先の尖った器材も多く、器材の受け渡しはケガをしないように慎重になります。
骨折部位に使うインプラントは高価な物が多く、患者様に応じてサイズも違うので落とさないように!!
ドキドキです。
外回り看護師は、脊椎麻酔の患者様には声を掛け、麻酔の程度を確認、話し相手になったり、進行具合を説明したり、音楽を聴いてもらったり・・。
患者様に応じて対応します。もちろんモニタリング・ガーゼカウント・IN/OUTチェック・記録も同時進行です。(看護師)

 

インプラントがきちんと入るように、手術中はレントゲンで骨折部位を確認しながら挿入します。
放射線技師の腕の見せどころです。
医師と息が合えばスムーズに手術も運ぶことができます。
手術が終われば確認のレントゲンをパシャ!
うまく入ってます。(放射線技師)
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手術室の外では・・・。

手術が終われば病棟の看護師にお迎えに来てもらいましょう。
みんなでヨイショとベッドに移動します。
手術室の看護師から病棟の看護師に、手術中の経過・状態・病棟で観察してもらいたいこと等々申し送りをして、患者様は退室です。
「後は、病棟看護師さん、よろしくお願いします。」患者様には「お疲れ様でした。今日はゆっくり休んで下さいね。」(患者様・病棟看護師)

後は、明日からのリハビリが待っていますよ。
理学療法士と一緒に、手術前の状態に近づけるように頑張ってリハビリをして退院を目指しましょう。
理学療法士が個別にプランを立てて計画的に指導してくれますよ。ファイト!!(理学療法士)

→リハビリテーション科のご紹介はこちらをご覧ください。(https://midori-hp.or.jp/rehabilitation/

2回/週(月曜日、木曜日)には回診があります。
手術後の創部の状態・痛みの程度・リハビリの進み具合・レントゲンのチェック・・・。
術後もチームでしっかりフォローしています。(医師・病棟看護師・理学療法士)