診察室にいる事務員さんのお仕事~外来クラーク業務とは?~

看護部/外来

今年も残すところ1カ月をきり、暖かいものが美味しい季節になりましたね。
時のたつのは本当に早いもので「今年もよろしく!」なんて挨拶をしたのが、つい最近のような気もする今日この頃ですが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

寒さが厳しくなるとともに、風邪やインフルエンザなど、体調を崩されて病院を訪れる方も増えてきています。
そうして訪れた病院で診察室に入った時、医師の横に事務員が控えていることに“なぜ、診察室に事務の人がいるのか?”と、疑問を持たれた患者様は、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
病院で事務と言えば、たいてい受付スタッフや医療事務を想像しますよね。
診察室に看護師がいるならわかるけど・・・。
実際そんな声をチラホラ耳にしますし、そう思われるのは、至極当たり前のような気もしますが、かくいう私自身も“診察室にいる事務員”の一人です。
そこで、事務員である私が、診察室でどんな役割を担っているのかをお話ししたいと思います。

皆さんは「クラーク」という職種をご存知でしょうか?
医療機関によって「クラーク」は様々な呼称があり、業務内容にも違いがあります。
当院には現在、クラークと呼ばれる事務スタッフが、各病棟に2名ずつ、薬剤科、検査科に1名ずつ、外来に4名在籍しています。
その中で私自身は外来に所属しており、部署によって業務も様々です。
「外来クラーク」としての役割は、患者様と医師、看護師などの医療スタッフの間に立ち、事務作業全般を担うことです。
そして、診察室の中では診察を「医師の指示のもと、事務的側面からサポートすること」が、主な業務となります。
サポート、と一口に言ってもその業務は多岐にわたり、電子カルテへの代行入力をはじめ、医師の指示を看護師に伝達したり、診療情報提供書(紹介状)の処理や他の医療機関への予約、患者様への様々な案内、電話対応など、細かく数えるときりがありませんが、診療に関わる事務業務の全般を請け負います。
時には、検査の予約説明や、採血の準備など看護師の業務もクラークができる範囲で行います。

振り返ってみれば、外来クラークとして配属された当初は、医療知識不足と、それまでに医師と密にコミュニケーションをとることに慣れていなかったこともあり、段取り良く診療をサポートできなかったり、担当医師の指示の意味が理解しづらく、何回も聞き直してはイラつかせてしまったりと、反省ばかりの毎日でした。
不慣れながらも日々の積み重ねがあり今に至りますが、事務的側面からのサポートではあっても、患者様に待ち時間の延長など影響を及ぼす可能性のある業務のため、まず医師や看護師、コメディカルから信頼される存在であることが、とても重要です。

「クラーク」は診察室や処置室で医療にかかわる事務業務を担うことで、医師は診療に、看護師は看護業務に専念できるように手助けをしているのです。

もう一つ、クラーク業務では患者様とのかかわりも大切にしています。
特定の医師の診察についていると、定期的に主治医の診察に来院される患者様は、自然とお顔と名前が一致しますし、何となく人となりも見えてきます。
それは患者様も同様のようで、私たちクラークを覚えていてくださって、お声をかけていただくこともあります。
「あなたの顔を見たら安心する」
「いつもよくしてもらって、ありがとう」という身に余るお言葉や
「まぁ!髪切ったんやね」「あんた孫みたいやから・・」なんていう、ちょっとした世間話など。
孫みたいなんて、もうそんなに若くないですけど(笑)とても嬉しく、ありがたいことだなと思っています。
又、診療に関しては「待ち時間が長い」や「いつまで待たせるのか!」というお叱りも頂きます。
その他にも、医師には遠慮から言いにくいことや要望などを、お話してくださる患者様もいらっしゃいます。
こういった患者様からの声に少しでも応えていきたいと思っています。

クラークである私にとって、医師や看護師のサポートが重要な業務であるのは当然のことですが、それと同様に、地域の一員として、患者様により近い立場で寄り添える存在であることも大切にしています。

“診察室にいる事務員さん”がどんな仕事をしているか、少しはおわかり頂けましたでしょうか。

医療機関において「クラーク」というものに、必ずしも専門資格は必要ありませんし、未経験からでも始められる職種ですが、ある程度の医療知識は求められます。
ですが、未経験でも実際に現場で業務に携わりながら、日々の業務に真摯に向き合って経験を積んでいけば、おのずと必要な知識を学べますし、十分活躍出来る職種だと自信をもって言えます。
医師でなくても、看護師でなくても、医療現場でチームの一員として医療に携われるクラーク業務は、これからもっと必要とされるのではないかと思います。
最近では、求人募集でもクラークの募集をよく見かけますしね。
医療現場に興味はあるけれど、何の資格もないし・・なんて思っているなら、まずはチャレンジ!してみるのもありですよ。一緒に可能性を拡げましょう!

まだまだ寒い日が続きますが、皆さん、どうぞよいお年をお迎えくださいね。

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