春に流行る大人の感染症

看護部/外来

青空に鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいます。
そんな青空を見ていると、インフルエンザが流行っていたことも忘れてしまいます。
だけど、春に流行する大人の感染症もあるのを知っていますか?
新入社員や新入生など、多くの人が新しい環境に入るのが春です。
人が大きく動く春はウイルスの抗体を持たず、抵抗力の弱い人が、新しい環境で感染症にかかる可能性をはらむ時期でもあります。
では、どんな病気(感染症)があるのでしょうか?

麻疹 (はしか)
症状:発熱、発疹は身体全体に出て、赤い色で少し盛り上がりのあるような形です。
   口の中に小さな斑点が現れるのも特徴の1つです。
感染経路:空気感染、飛沫感染、接触感染
潜伏期間:10-12日

風疹(3日はしか)
症状:発熱、耳の後ろのリンパ節が腫れ、顔から全身に発疹が広がります。
   発疹が消えていく頃に、痒くなります。
感染経路:飛沫感染、接触感染
潜伏期間:4-21日

流行性耳下腺炎(おたふく風邪)
症状:発熱、耳の下や顎の下がぷっくりと腫れる。腫れの痛みが強くでることもあります。
感染経路:飛沫感染、接触感染
潜伏期間:14-24日

さらに、通常冬に流行ることの多いインフルエンザやノロ、ロタウイルスも流行することがあるので注意が必要です。
基本的には、大人も子供も流行する感染症は同じです。
ただ、大人の場合は重症化する危険性が増えてきます。

例えば、麻疹(はしか)は、肺炎や脳炎。
風疹(3日はしか)だと、脳炎や妊娠初期の女性が感染すると、胎児に影響がでることがあります。
また、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)は高熱や頬の腫れがひくまでに、大人のほうが子供より症状が続く期間が長くなり、倍になることもあります。
成人男性がおたふく風邪にかかると、子供ができないなどの説がありますが、合併症には、たしかに精巣炎があります。
ですが、おたふく風邪になったら100%不妊になるわけではないようです。
あくまで、両方の精巣に炎症が著しい場合には問題があるそうです。

必ず重症化するわけではないにしても、前もって予防接種を受けたり予防対策を行っていくことが大切です。
麻疹、風疹、流行性耳下腺炎などは、小学校入学までに予防接種をすることをすすめられています。
必ず受けさせる義務はありませんが、予防接種を受けることで、かかりにくくなる、重症化を防ぐ効力があるということになります。

大人になってから予防接種を受けると有料となり、風疹、麻疹の混合ワクチンが6000~10000円程度、おたふくワクチン5000~8000円程度(あくまで目安です)となるようです。(最寄りの医療機関で確認してください)
やはり子供の時に予防接種を受けておくことをおすすめします。

子供であれば感染症にかかった場合、出席停止となりますが、大人だと自己判断で出社してしまうので感染を広めてしまう危険性があり注意が必要です。
出社時期などについては、必ずかかりつけの医師の診察を受け相談しましょう。
そして、もう1つの予防策として、インフルエンザの時のようにうがいと手洗も大切です。
たったこれだけのことでも、目に見えない効果は大きいものです。
 
冬が過ぎたからといってインフルエンザなどの感染症がなくなったわけではないので気をつけてくださいね。

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