患者さんのその不安、解消します!~心臓カテーテル検査をすすめられたら~

看護部/外来

もし、自分が医師から心臓カテーテル検査をすすめられたとしたら、あなたはどう感じますか?
心臓にカテーテル!?なんて、聞いただけでも一瞬驚いて、不安になりますよね?
今回はそんな不安を解消していただくために、みどり病院の血管造影室、心臓カテーテル検査での実際を看護師の私からお話したいと思います。

まず、心臓カテーテル検査とは、カテーテルと呼ばれる細い管を、腕または足の付け根にある動脈から入れ、心臓の筋肉に血液を供給している心臓の血管(冠動脈)という血管の入り口まで進め、カテーテルから冠動脈内に造影剤を注入して、X線で撮影する検査です。
血管の形や流れをリアルタイムで観察することができ、冠動脈に狭くなっている部分や詰まっている部分がないか、また血管のどこに治療すべき箇所があるのかを正確に把握することができるので、狭心症や心筋梗塞の診断、治療に欠かせない検査です。
心臓カテーテルによる検査時間はおよそ15分~20分、血管造影室に入室して止血等も合わせると約30分~40分です。
カテーテル治療まで行うと、病変による個人差はありますが、60分~90分ぐらいかかります。

検査は医師や看護師、その他のコメディカル(放射線技師、臨床工学技士、検査技師)と呼ばれる様々なスタッフが連携して行われます。
検査のはじめに、カテーテルを入れるために必要な管を入れる場所(腕または足の付け根)を消毒し局所麻酔の注射をします。
歯の治療やケガをして縫ってもらう時の局所麻酔と一緒です。
この注射は痛みを伴いますが、実際にカテーテルが血管を通る時はそれほど強い痛みを感じることはありませんし、心臓の近くまでカテーテルがきていることにも気が付きません。そして、カテーテルから造影剤を注入し撮影をしていきます。
冠動脈は枝分かれを繰り返し、立体的で複雑な構造になっているので、枝(血管)の重なりによって問題となる病変を見逃さないように1方向からだけでなく、頭側や足側、右側や左側など多方面から撮影をします。
そのため検査中は、撮影するたびに機器が動き、顔に近づいたり、またはベッドが動いたりします。
検査中の患者さんはじっと横になっているだけなのですが、局所麻酔で行われるということは全身麻酔とは違って、意識のあるまま検査や治療を受けるということです。

患者さんは、痛みを感じることで生じる苦痛や不安な気持ちを持ちながら治療に臨んでいます。
カテーテル室(血管造影室)に入室されると、病室にいる時とは違って、みなさん表情も硬く血圧が普段よりドーンと上がっている方もおられます。
そう、緊張しているのです。当たり前のことですよね。
そして、この時、最も多い患者さんの言葉が「もう、まな板の上の鯉ですから」「こわいけど、やらないといけないよね」「もう、身をあずけるしかない」などです。
みなさん、覚悟をもって検査に臨まれているのだなと、感じます。
そして、不安と緊張の中にあっても検査中の患者さんは仰向けのまま、体を自由に動かすことができません。

しかし、安心してください!
検査中は、医師はもちろん各コメディカルが各々の役割を持ちながら、患者さんの状態を観察しており、万が一何か起こった場合でも速やかに適切な対応が取れるように努めています。
特に私たち看護師は患者さん自身のことも注意深く見ています。
検査中の患者さんは動くことができませんので「何かあれば遠慮なくいってくださいね」と声をかけるようにしています。
とは言っても、検査中は声をかけにくいものです。
例えば

*ケース1
患者さん(そわそわ、もぞもぞ・・)
看護師「ん?どうかしましたか?」
患者さん「あ、あの鼻がかゆいんです」
看護師「はい!代わりに私がかきましょう。ここですか?
患者さん「いえ、もっと上。あ、そこそこ。ありがとうございます。」
看護師(いいんですよ、こんなことでも(笑))

*ケース2
患者さん(そわそわ、もぞもぞ・・)
看護師「どうかしましたか?」
患者さん「おしっこがいきたくなりました。もう我慢できません。」
看護師「はい、大丈夫ですよ!起き上がることはできませんので
(検査状況をみながら)寝たままでできるよう工夫します。」

また、
*「腰が痛くなってきた、つらい」(検査が長引いてきて同じ姿勢で寝ているから)
 →医師に相談し、鎮痛剤を使うことができます。
*「何か、胸が苦しい感じがします」
 →検査に伴う一時的なものなのか、そうではないのか、しっかり状況を把握・確認し適切な対処をします。

他にも、血圧や脈拍などに変化があれば、「ご気分にお変わりはありませんか?」とお顔を見てお尋ねしたり・・・
こんな風に一人一人、患者さんの不安や苦痛の信号を早期にキャッチできるように努めています。
そうすることで異常の早期発見にもつながりますし、一番に患者さんが安心して安楽に検査や治療を受けて頂けるようにと考えているからです。
そして、検査中は今行われていることを把握しながら、次に行うべきことを予測しながら行動しています。

検査を終えた患者さんは、「思っていたほど怖い検査じゃなかった」と、安堵の表情を浮かべられたり、「緊張感のある検査だと思っていたけど、みんな(スタッフ)が和気藹々としていて安心しました」と仰って下さる患者さんもいらっしゃいます。

…もし、あなたが、みどり病院でカテーテル検査をうけることになったら。

不安に思うことは、どんな些細なことでも、どんどんお尋ねください!
私たちは、皆さんが安全・安楽に検査や治療を受けられるように寄り添い、全力でサポートいたします!
ちなみにこの写真で見える青空は、カテーテル検査室の天井です。

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