嘔吐、下痢が続くようなら早めに受診を!

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突然、嘔吐下痢症にかかってしまったら、本当につらいですよね!
私も今年に入って十何年ぶりに、嘔吐下痢症にかかってしまいました。

「朝からなんだか体が重いなあ。寒気がするなあ。」と思っていたら、昼には食欲がなくなり、「なんだか、ムカムカするなあ。」というように、嘔吐下痢症は突然始まりました。

その日は水分も取ることが出来たのですが、翌日は朝から、ひどい嘔気、頭痛、悪寒があり、少しの水分でも、強い嘔気と共に嘔吐、下痢をしてしまいます。
喉は乾くしお腹も空いているけれど、飲めない、食べられない、動くと気分が悪く、寝ているしかないという状態で、本当につらい状態でした。
昼頃には、「これは、病院に行った方が良い。」と思い、なんとか受診し、点滴をしてもらいました。
点滴で随分、楽になりましたが、その日は何も口にすることができず、翌日ようやく水分がとれるようになり回復に向かいました。

嘔吐、下痢症の原因でよく知られているのは細菌・ウイルスによる感染性胃腸炎、ノロウイルスやロタウイルスがありますが、この場合の対応は基本的には同じになります。
症状は、吐き気が半日~1日続き、その後、下痢が始まります。
ひどい下痢の時には1日に何回も水のような便が続くこともあります。
吐き気のピークを過ぎ、飲食ができるようになってくると1週間ほどで回復してきます。
熱発を伴うこともあります。

治療は対症療法が中心になります。
嘔吐下痢症の場合、症状が強い時は胃腸を休める為にも飲食せず安静にします。
基本的には自己の免疫力で回復していくのを待つことになります。
下痢などは無理に薬で止めず、感染の原因菌を体から出す方が良いと言われています。
しかし、脱水症状が強くなると動くのもつらくなるので、早めに受診し、場合によっては点滴などの治療が必要となります。
嘔吐がおさまり水分が取れると、消化の良い柔らかい固形物を少量づつ開始します。
食事が出来るようになると体調は回復してきますが、胃腸の回復には時間がかかりますので、食事はしばらくの間は消化のよいものを食べるようにしましょう。

嘔吐下痢症になっても水分を取れると重症化しにくいですが、水分がとれず脱水になると重症化したり回復が遅れたりするので、高齢者の方や基礎疾患のある方は早めの受診を心がけましょう。