ノロウィルスの消毒方法

看護部/外来

20160113_nursing-outpatient_01
冬場になると、当院でも胃腸炎症状の患者様が来院されます。

「急に嘔吐、下痢が始まった。熱がある。」
「嘔吐はしていないが、なんだかムカつきがあり食事ができない。」
「子供がノロウィルスと診断された。夫婦で気分が悪く、下痢をしている。」
などなど、青白く苦しそうな表情で来院される方が増えてきます。

ノロウィルスは急な嘔吐、下痢で発症することが多く、下痢は水様便が何度も続きます。
感染性胃腸炎のほか、食中毒の原因にもなります。
一般的に秋から春先まで流行することが多いですが、この時期、インフルエンザや他の原因菌による感染性胃腸炎も流行することが多く、区別が付きにくいことが難点になっています。

ノロウィルスは便を検査に出さないと確定できませんが、外来では症状から、内服処方や点滴などの対策をとる場合が多数を占めます。
感染性が高く、少ないウィルス量で感染し、急速に増殖してしまいます。
潜伏期間が短く、1~2日で発症します。

患者様の吐物、排泄物から感染しますが、乾燥すると空気中にも飛散します。
症状改善後もしばらくの間は便にウィルスが排出し続けるため、1~2週間は手洗いの励行が必要です。
ノロウィルスはアルコールでは効果がなく、塩素系の消毒剤での消毒が必要になります。
普段ご家庭の除菌消毒剤というと、アルコール含有のものが多いですが効果がなく、衣類用、キッチン用ハイターなどの塩素系漂白剤などの使用が必要になります。
ワイドハイターなどの酸素系漂白剤は効果がありません。
ノロウィルスの消毒方法をご紹介します。

日頃の感染対策

1、 帰宅時に正しい手洗い、うがい、トイレの後は正しい手洗いを行いましょう
2、 食物は充分に加熱して調理する(85度、1分間以上)
3、 調理器具を清潔にする(熱湯消毒、塩素系漂白剤)・・①

吐物、排泄物の後片付け

1、 患者の吐物、排泄物を直接、素手で触らない
2、 処理するときは、エプロン、使い捨て手袋、マスクを着用する
3、 新聞紙、ペーパーで、吐物、排泄物を覆う
4、 まんべんなく、新聞紙を塩素系漂白剤でスプレーする・・②
5、 新聞紙で吐物、排泄物を覆い、新聞紙ごとビニール袋にいれる
6、 汚物があったところと周辺に塩素系漂白剤のスプレーをする
7、 布か、紙ペーパーで、しっかりふき取り、水拭きを行う
8、 ふき取った排泄物、使用した手袋、エプロン、マスクは、すぐにビニール袋にいれて密封する

①ドアノブ、調理器具などに使用する時の濃度:次亜塩素酸ナトリウム0.02%
→水2リットルにペットボトルキャップ2杯の塩素系漂白剤
②吐物、排泄物に直接使用する濃度:次亜塩素酸ナトリウム0.1%/
→水500mlにペットボトルキャップ2杯の塩素系漂白剤
*塩素系漂白剤はキッチンハイターなどで代用できます。作り置きしていると効果がなくなります。

冬は寒く、体力が落ちやすくなります。ノロウィルスにかかると、免疫力の弱い子供や高齢者の方は重症化しやすいので、早めの受診を心がけましょう。
睡眠、バランスのとれた食事をしっかりとって、冬をのりきりましょう。

メニュー