大腸カメラをすすめられたら どうしますか?~内視鏡検査のその不安・お悩みに外来看護師がお答えします!~

看護部/外来

寒さも本格的になってまいりましたが、今年はインフルエンザだけでなくコロナの心配も尽きないため、体調管理には本当に気をつかいますね・・・。みなさまもストレスの多い日々を過ごされているのではないでしょうか?

私は、みどり病院の外来で常勤看護師として12年間勤務しています。外来業務以外に内視鏡業務にも携わっており、5年前に消化器内視鏡技師の資格を取得しました。看護師でもあり3児の母でもある私は、仕事や家事、育児に忙殺される日々ですが、一緒に働く仲間にも恵まれ、内視鏡でできる手術や高度な治療にも触れることができるので、仕事にやりがいを感じています。

以前に同じく内視鏡業務に携わる仲間が当ブログにて「胃カメラなんて怖くない ~安心して上部内視鏡検査を受けるコツ~」をご紹介しました。その記事を読んだある患者様が「胃カメラの予約に来ました。」という嬉しいお声を聞くことができました。そこで、1人でも多くの方に大腸カメラに対して少しでも理解して頂きたいという思いで今回の記事をご紹介します。

日頃、内視鏡業務に携わっている中で、患者様より大腸内視鏡検査(以下大腸カメラ)に対してマイナスのイメージをよく耳にします。

みなさんは大腸カメラに対してどのようなイメージを思い浮かべますか?

やはり「痛い」「怖い」「つらい」「恥ずかしい」というマイナスのイメージが強く、検査を受けることを躊躇する方が多いはず!その結果、大腸カメラはハードルが高い検査になりがちです。
そこで、このようなイメージやお悩みを少しでも払拭するために私たちは最大限の配慮を行っています。

大腸内視鏡検査ってどんな検査?

大腸内視鏡検査は腸の中をきれいにするための前処置を行った後、肛門からスコープを挿入して大腸粘膜を直接観察する精密な検査方法です。大腸の始まりである盲腸までスコープを挿入し、観察しながらスコープを抜いていきます。

みどり病院には、微細な病変も見逃しなく観察するために最大110倍に瞬時に拡大できる最新の拡大内視鏡も常備しており、ポリープや大腸がんといった病気の診断はもちろん、大腸の出血や炎症、感染、潰瘍などを観察することが可能な検査です。

大腸ポリープは検査時に切除が可能で、検査と治療をその場で受けることができます。ただし、ポリープの大きさ、個数、部位によっては入院治療が必要となる場合や専門病院へご紹介となる場合もありますが、ポリープの段階で切除しておけば大腸がんの予防にもつながります。

大腸がんは進行がんになるまでほとんど自覚症状がないため、定期的に大腸カメラを受けていただくことで大腸がんの予防や早期発見につながります。

内視鏡システム

内視鏡スコープ

*あなたのお悩みその①「検査前の下剤の量が多すぎて飲むのがつらい、味がまずい」

→みどり病院では3種類の腸管洗浄液をご用意しています。
これまでは、検査当日に服用するスポーツ飲料のような2ℓの下剤が主流でしたが、最近では比較的飲みやすいオレンジ風味の新しい下剤も採用しています。こちらは約150mlの下剤を検査前日と当日の2回に分けて服用し、下剤服用後に透明な飲み物(お水・お茶以外にもリンゴジュースや炭酸飲料もOK)を指定された量を服用していただくので、比較的患者様の負担が少ない下剤となっています。

また、「下剤の味がイヤ」という方や液体が苦手な方には錠剤の下剤もあります。こちらは5錠を200mlのお水またはお茶で10回(計50錠/2000ml)服用していただきます。

しかし、こちらの錠剤は高齢者と腎機能の低下、不安定な狭心症などの心臓に病気がある方は使用できません。
さまざまなケースに合わせて腸管洗浄液(下剤)を選択されますが、ご希望がありましたら遠慮なくご相談下さい。

*あなたのお悩みその② 「下剤の飲み方がよく分からない、1人で飲むのが不安・・・」

→ほとんどの方がご自宅の落ち着いた環境で下剤を服用していただきますが、ご自宅での服用に不安のある方や高齢者の方は、検査当日の朝から病院内にて下剤を服用していただくことも可能です。看護師が適宜確認しながら下剤を服用していただけるので、安心して前処置を行うことができます。

また、ひどい便秘症の方や高齢者の方などで前処置や検査に不安のある方は、入院にて検査を実施することも可能ですので、患者様のご要望に合わせて対応させていただきます。

*あなたのお悩みその③ 大腸カメラにかかる所要時間が長すぎる?

→大腸の長さ、走行、癒着の有無など個人差がありますが、検査にかかる所要時間は検査自体で平均20~30分程度、複数の大腸ポリープを切除するなどの治療が必要な場合は1時間程度かかることがあります。

*あなたのお悩みその④ 我慢できない痛みがある?

→痛みの起こりやすい原因として、大腸カメラを奥に進めるためにスコープから空気を送りながら腸管を膨らませて進行方向を確認し検査を行います。

そのため、お腹が張り、痛みなどの苦痛を伴うことがありますが、みどり病院では空気の代わりに体内に吸収されやすい炭酸ガスを使用しています。炭酸ガスは通常の空気を入れる場合よりもかなり早く体内に吸収されるので、検査後のお腹の張りや苦しさが軽減されるかと思いますのでご安心下さい。

→他の原因としては、帝王切開や腹部の手術歴のある方は、癒着を起こし大腸の一部が周りの組織と癒着し、腸が変形します。その癒着部分で本来生じない力が加わってしまうため、痛みに感じます。

みどり病院では、検査に対して緊張や不安のある方、腹部の手術歴のある方にはご希望があれば点滴をしながら少量の鎮静剤(静脈麻酔)を使用することがあります。麻酔はウトウトした状態になる程度で、呼びかけるとすぐに目を覚ましますが、検査に伴う痛みや苦しさは軽減されます。

ただし、鎮静剤を使用される場合は、お車やバイクの運転は大変危険ですので、公共交通機関又は送迎でのご来院をお願いしています。そして、検査後は麻酔の効果が切れるまでの約1時間休んでからお帰りいただいています。

※これらの症状がある方は大腸カメラによる精密検査を受けることをおすすめします!

  • お腹の調子が悪い方(腹痛、お腹の張り、違和感など)
  • 便通異常がある方(下痢や便秘が続く)
  • 排便時に出血や便に血液が混じっている方
  • 便潜血検査で陽性になった方
  • 過去に大腸ポリープがあった方
  • 血縁者に大腸がんを患った方がいる方
  • 体重が急に減少した方
  • 原因不明な貧血が続く方
  • 40歳以上の方   など

これ以外でも気になる症状がある方はまず受診することが大切です!

~検査までの流れ~

1.【診察】
検査を受ける前に一度診察を受けていただきます。
現在服用中の薬について確認し、検査予約をお取りします。
検査当日の下剤の種類や服用場所を選択していただきます。 ※診察時または検査説明時にご相談下さい。

2.【下剤の服用】
普段の排便状況に応じて検査の前々日または前日から下剤を服用し、検査当日は朝7時ごろからお渡ししている下剤を服用していただきます。

3.【来院】
30分前に来院していただき、看護師が下剤の服用状況、最終排便の状態(性状)を確認します。
便の性状が透明で黄色の水様便になれば検査が可能です。
※排便の状態によっては前処置(グリセリン浣腸)を追加させていただくことがあります。

4.【着替え】
検査用のパンツと検査着にお着替えしていただきます。

5.【点滴】 ※鎮静剤をご希望の方のみ
鎮静剤(静脈麻酔)投与のための点滴をさせていただきます。

6.【内視鏡室へ移動】
鎮静剤投与後に検査開始します。

7.【点滴室へ移動】
鎮静剤を使用された方やポリープ切除された方は、1時間ほど点滴室のベッドで休んでいただきます。

8.【診察】
医師より検査結果のご説明をさせていただき、終わり次第ご帰宅となります。
※組織検採取、ポリープ切除された方は、結果が出るまでに約1週間かかりますので、改めて診察にお越し下さい。

みどり病院では、この度の新型コロナウイルス感染症の流行に対して、患者様が安心して受診していただけるように3密(密閉、密集、密接)回避、環境整備、職員の体調管理を徹底しています。
内視鏡室でもスタッフは個人防護具の着用と手指衛生に努め、検査前後には十分な換気と環境整備を行い、これまで以上に感染防止を図っています。

患者様がみどり病院で安心して安全な検査や治療を受けていただけるように様々な配慮や工夫で苦しさや痛みを抑えた大腸カメラをご提供します。ぜひ、お気軽にご相談下さい!

メニュー