神戸市西区・明石市に、もっと心臓(冠動脈)CT検査を

放射線科

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心臓病は日本人の死亡原因のなかでがんについで、2番目に多い病気です。この統計は兵庫県・神戸市・明石市においても同様ですが、心臓病が原因となる死亡は神戸市・明石市ともに全国よりも高い傾向にあるのが現状です。心臓病の中でも近年増加傾向にあるのが狭心症や心筋梗塞で、合わせて虚血性心疾患と呼ばれます。気温が下がってくる季節になると増えてくる病気といわれていますが、高血圧・糖尿病・脂質異常症(高脂血症)といった生活習慣病のある方や喫煙の習慣がある方に発症のリスクが高いとされています。特に心筋梗塞は突然死の大きな割合を占め、年間約25万人が発症していると推定されています。

狭心症は動脈硬化などが原因で心臓を栄養する冠動脈という血管が狭くなって、心臓の筋肉である心筋が血液不足になる病気です。心筋梗塞は心臓を栄養する冠動脈が詰まることによって起こり、心臓の筋肉である心筋への血液の供給が完全に止まります。狭心症は一時的な血液不足でやがて回復しますが、心筋梗塞では心臓の筋肉である心筋の細胞が壊れて死んでしまい心臓の動きが悪くなり、場合によっては突然死を引き起こしてしまう状況となります。

当院では最新式の80列マルチスライスCT(Aquilion PRIME)を導入し、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患の早期発見のために心臓(冠動脈)CT検査を積極的に行っております。冠動脈の状態を調べるには、従来『心臓カテーテル検査』が必要でした。この心臓カテーテル検査は入院を必要とし、患者様にとってやや負担が大きい検査です。それに対し心臓(冠動脈)CT検査は入院を必要とせず約20分という短時間で検査ができる極めて負担の少ない検査です。当院では20歳代~90歳代の方まで幅広い年齢層の方に対して心臓(冠動脈)CT検査をおこなっており、とても身近な検査として心臓(冠動脈)CT検査を位置づけています。

当院でのこれまでの心臓(冠動脈)CT検査の中で印象深いケースをご紹介します。

50歳代男性、10年ほど前から高血圧と脂質異常症(血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)やトリグリセライド(中性脂肪)が多くなりすぎている状態、またはHDLコレステロール(善玉コレステロール)が少ない状態が続く病気)でかかりつけ医院に通っておられました。以前より、かかりつけ医院の先生から一度心臓(冠動脈)の検査をするようすすめられていたそうですが、なかなか平日の仕事の休みが取れずに心臓(冠動脈)の検査は先延ばしになっていたそうです。近頃、急いで歩いていたりすると時々胸がしめつけられるような痛みがあるということで、意を決して仕事の休みを取り心臓(冠動脈)CT検査を受けに当院へやってこられました。

心臓(冠動脈)CT検査の結果は心臓を栄養する左冠動脈の一部に細くなっている部分が見つかりました。幸い、早期に病気を見つけることが出来たため、心臓の筋肉である心筋の細胞が壊れて死んでしまい心臓の動きが悪くなるという心筋梗塞には至っておらず、後日入院をして心臓カテーテル治療を行い細くなっていた冠動脈を拡げる治療を行うこととなりました。

当院では、それまでは心臓(冠動脈)CT検査は平日のみ行っておりましたが、このようなケースを経験し、近隣の開業医の先生からのご要望もあったため、現在では平日には仕事の休めない方のために土曜日も心臓(冠動脈)CT検査をおこなっております。

また、心臓(冠動脈)CT検査は院内の患者さんのみならず、神戸市西区・明石市の近隣の医療機関様からの検査依頼も積極的に受け付けています。気になる症状などがありましたら、お気軽に当院外来でご相談ください

診療放射線技師 岸本

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