症例紹介①~心臓CT検査を終えて心臓カテーテル検査へ~

放射線科

今回は心臓CT検査を終えて、心臓カテーテル検査を受けることとなった方の症例を紹介したいと思います。

~心臓カテーテル検査とは~

症例を紹介させていただく前に、“心臓カテーテル検査とはどのような検査なのか”を簡単に説明させていただきたいと思います。
心臓カテーテル検査とは、カテーテルと呼ばれる細長い管を酸素や栄養を心筋へ送る働きをしている“冠動脈”と呼ばれる血管の入口まで通し、冠動脈内に造影剤を流し込んで撮影を行っていく検査を言います。

心臓CT検査については、下記の前回記事をご覧下さい。
「心臓CT検査を受ける前に不安を取り除いておこう!」
URL:http://midori-hp.or.jp/radiology-blog/ccta_relieving_anxiety/ 

他にも、これまで更新して来ました心臓CT検査についての記事も掲載されておりますので是非ご覧下さい。
「心臓(冠動脈)CT検査で心臓の血管に狭窄があるといわれたら」
URL:http://midori-hp.or.jp/radiology-blog/coronary_stenosis/ 
「心臓の血管に石灰化があると言われたら」
URL:http://midori-hp.or.jp/radiology-blog/coronary_calcification/ 
「心臓(冠動脈)CT検査と心臓カテーテル検査」
URL:http://midori-hp.or.jp/radiology-blog/coronaryctvscoronary_angiography/ 
「放射線科より「もっと身近な心臓CT」」
URL:http://midori-hp.or.jp/radiology-blog/radiology-concept/ 

~症例①~

71歳 男性
主訴:胸痛
2日前より胸痛があり、不安定狭心症の疑いにて心臓CT検査を行いました。

図1の心臓CT検査での冠動脈造影の写真を見ていただくと、黄色と赤色の丸で囲った部分に狭窄(血管が細くなっている部分)が見られるのが分かりますでしょうか?
特に黄色い丸内の血管には石灰化(白く付着したもの)が見られますね。

図1で狭窄があった血管のみを違う角度で見てみたものが図2の画像となります。
図2では、図1で見るよりも狭窄がよく分かるのではないでしょうか?
これら図1・図2の心臓CT検査画像より、黄色丸には石灰化と高度狭窄が、赤色の丸には狭窄があることが分かりました。

これらの結果より、心臓カテーテル検査を行いました。

図3において、黄色と赤色で丸をした狭窄部分が図1での黄色と赤色の丸をした狭窄部分と同じなのが分かりますでしょうか?

心臓CT検査では、狭窄や石灰化などの異常の有無の確認のみでしたが、心臓カテーテル検査ではこの狭窄した部分の治療を行うことが出来ます。

バルーンカテーテルと呼ばれる、先に小さな風船が付いた細い管を狭窄部位まで通し、狭窄部位で小さな風船を膨らませ血管を内側から拡げます。
その後、ステントと呼ばれる金網上のものを狭窄部位に留置することで狭窄していた血管が拡がります。

図4は治療後の造影の画像となります。
図3の画像とは一目瞭然ですね!!
あんなに狭くなっていた血管が、見事膨らみ正常な太さへと回復しました!
心臓カテーテル検査後、胸痛の症状は落ち着いたようです。

~最後に~

今回は、心臓CT検査を終えて心臓カテーテル検査となった方の症例を紹介させていただきました。
当院では、心臓CT検査は外来で可能ですが、心臓カテーテル検査は入院をしていただく検査となっております。
「心臓の検査」と聞くと不安感は大きいと思いますが、心臓に不安を抱えたまま日々を過ごすのではなく、少しでも不安を取り除けるよう気になったときに、お気軽に当院循環器専門外来へご相談下さい。

当院には、循環器のプロフェッショナルによる心臓弁膜症センターという科があります。
詳しくは下記よりご覧下さい。
「心臓弁膜症センター」
URL:http://midori-hp.or.jp/valvulardiseasecenter/ 

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