心筋梗塞を早期発見できる心臓(冠動脈)CT検査とは?

放射線科

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「心臓のCT検査は本番の撮影はあっという間に終わるのに、準備に時間がかかる検査やね~」

この一言は、先日心臓(冠動脈)CT検査を受けられた患者様の検査後に寄せられた感想です。

心臓(冠動脈)CT検査はCT検査室に入室してから20分程度検査時間を要しますが、造影剤を使いながらの本撮影はほんのわずか10秒程度で終了します。
また、心臓(冠動脈)CT検査前後の準備などに時間が必要となり病院に来院していただいてからの所要時間は全て含めて120分程必要となります。
これほどまでに心臓(冠動脈)CT検査に時間がかかるのには様々な理由があります。
今回は実際の心臓(冠動脈)CT検査の検査当日の流れについてお話させていただきます。

心臓(冠動脈)CT検査で心臓を栄養する冠動脈に異常が指摘されなければ狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患は否定できると言われています。

心臓(冠動脈)CT画像
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(左側:息止め不良例【○印の箇所の血管が途中で途絶えている】、右側:息止め良好例【血管の先端部分までが鮮明に描出されている】)

 

心臓(冠動脈)CT検査の画像診断結果にて、心臓を栄養する冠動脈に異常が指摘されなければ狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患は否定できると言われる程、心臓(冠動脈)CT検査は非常に有用な検査です。
ですが、心臓(冠動脈)CT検査では検査中の息止めなど検査を受けられる患者様のご協力が無ければ結果画像にブレが生じて正常な画像診断できない恐れがありますので、検査を受けられる患者様のご協力をお願いしています。
スタッフ一同、患者様に分かりやすい説明をするよう心がけていますので、検査中にわかり難い点や不安な事がありましたら、担当スタッフにお気軽にお声かけください。

心臓(冠動脈)CT検査当日の流れ

検査4時間前                  ●絶食
水又はお茶は飲んで頂いて構いませんが、食事は控えてください。
検査2時間前●一時的に心拍数を下げる効果のあるお薬の内服
心臓(冠動脈)CT検査では心拍数が落ち着いていることが大事な検査ですので、心拍数を安定させる効果のあるβ遮断薬(βブロッカー)を検査前に内服して頂きます。β遮断薬(βブロッカー)は薬の効果が現れるまでに1時間程度時間が必要です。
検査1時間前●来院・検査準備
来院後、心拍数と血圧の確認後、検査着へ更衣し、点滴の管をいれます。
上半身に金属類が無いよう、前開きの検査着に着替えていただきます。
検査時間心臓(冠動脈)CT検査 <検査時間約20分>
検査●心電図装着
心臓の動きを確認しながら検査を行なうため、心電図を装着します。
●位置合わせのための撮影
●撮影(カルシウムスコア測定)
CTデータをもとに、冠動脈の血管壁の石灰化を測定することにより、将来心筋梗塞などを引き起こすリスクの判定をおこないます。
●血管を拡げるためのスプレー(血管拡張剤)の噴霧
心臓を栄養する冠動脈が広がった状態でCT撮影できるように血管を拡げるスプレーを噴霧します。血管が拡がる作用の関係で一時的に、頭が重い感じがするかもしれませんが、薬の効果によるものですので心配ありません。
●必要に応じて心拍数を下げるお薬の投与
検査時に心拍数が高い場合は、必要に応じて一時的に脈拍を下げる効果のあるβ遮断薬(βブロッカー:コアベータ)を点滴します。
●息止めをしながら、心臓の動きを確認
機械の息止めの合図にあわせて練習を行います。10秒程度の息止めを複数回行ない、心臓の動きを確認します。
●造影剤を用いて本撮影
心臓を栄養する冠動脈の中を鮮明に描出するために造影剤を用いて撮影を行います。造影剤が体内にはいる時には体が熱く感じます。が、すぐに治まります。
機械の息止めの合図に合わせて軽く息を吸ってしっかり止めてください。
息止めのタイミングが合わないと、結果画像にブレが生じて診断できない恐れがあります。
検査終了後●心拍数・血圧確認、点滴の管を抜き、更衣
検査後は通常通り飲食してください。造影剤を体の外へ素早く排出させるために、いつもより多く水分をとるようにしてください。
その他注意事項心拍数を下げるβ遮断薬(βブロッカー)が効くまでの時間や、撮影準備など、心臓(冠動脈)CT検査途中でお待ちいただかなければならない場合がありますが、ご了承願います。

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