心臓(冠動脈)CT検査で心臓の血管に狭窄があるといわれたら

放射線科

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心臓(冠動脈)CT検査の有用性

心臓(冠動脈)CT検査は特異度・陰性的中率が高い検査と言われています。
『特異度』『陰性的中率』という言葉は馴染みない言葉だと思いますが、簡単に言うと、心臓(冠動脈)CT検査で冠動脈評価を行って【正常ですよ】と診断されれば、【狭心症として意味のある病的な冠動脈の狭窄(狭くなっている箇所)はない】ということになります。
その心臓(冠動脈)CT検査で、心臓を取り巻く冠動脈が細くなったり(狭窄)、詰まったり(閉塞)している箇所が認められた場合は、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患が疑われます。
虚血性心疾患の治療には薬物(内服)療法、心臓カテーテル治療、冠動脈バイパス術の3つの方法があります。
通常は薬物(内服)療法を行った上で、冠動脈インターベンションや冠動脈バイパス術を行います。

心臓カテーテル治療(Percutaneous Coronary Intervention:PCI)とは

心臓と取り巻く冠動脈が狭くなった(狭窄)箇所を風船やステントを使って冠動脈を広げて血流を改善させる方法です。
局所麻酔下で足の付け根の血管や腕の血管からカテーテルと呼ばれる細い管を入れて、細くなった冠動脈を風船(バルーン)で膨らませることによって血液の流れを改善させます。
風船(バルーン)を膨らませて細くなった冠動脈を膨らませるだけでは、再び冠動脈が細くなる場合もあるために、ステントと呼ばれる特殊な金網を用いて冠動脈の内側から支える方法もあります。
胸痛や動悸、息苦しさなど狭心症の症状を素早く改善でき、冠動脈の流れをできるだけ早く元の状態に戻して、心臓の細胞が壊れてしまうことを最小限に食い止める治療法として、心臓カテーテル治療(PCI)は虚血性心疾患の治療法として広く用いられています。
<メリット>
・身体的負担が少ない
・局所麻酔ですむ
・外科手術にくらべると入院日数が少ない
<デメリット>
・再び冠動脈が細くなり、再治療が必要な場合がある

冠動脈バイパス術

狭くなったり(狭窄)、詰まってしまった(閉塞)冠動脈に、脚や胸などから取り出してきた血管をつなげ、迂回路(バイパス)をつくり、血液が閉塞した箇所を迂回して心臓に流れるようにする外科的治療です。
冠動脈の左冠動脈主幹部と呼ばれる所に病変がある場合や、冠動脈の複数の血管に病変がある場合などに推奨されます。全身麻酔下での開胸手術となります。
<メリット>
・再び冠動脈が狭くなることによる再治療が少ない
<デメリット>
・身体的負担が大きい
・全身麻酔が必要
・2-4週間の入院

胸が痛い、苦しい、どきどきする…
その症状、早く病院を受診したほうがいいかもしれません

胸が痛い、苦しい、どきどきする、動悸がするなどのいつもと違う症状があっても、その症状が長続きしないから病院に行くほどじゃないかな、とお考えの方はおられませんか?
また、職場の健康診断などで胸部レントゲン検査や心電図検査の異常を指摘されても、大した自覚症状がないからと病院に精密検査を受けに行かれていない方はおられませんか??

心臓病は日本人の死亡原因の中でがんに次いで、2番目に多い病気です。
心臓病の主な病気の一つである心筋梗塞は何の前触れもなく突然発症し、生命が脅かされることも少なくありません。
しかし、一般的な健診の心電図検査や採血検査だけでは、なかなか異常を発見することが難しい病気です。
これまでに心臓や血管に何か異常や病気を指摘されたことのある方、当院循環器専門外来にお気軽にご相談ください。

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