心臓(冠動脈)CT検査と心臓カテーテル検査

放射線科

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虚血性心疾患とは

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出典:病気がみえるvol2循環器 

心臓に栄養を供給する血管を冠動脈といいます。
冠動脈には、左冠動脈(LCA)と右冠動脈(RCA)の2本の血管があります。
左冠動脈は、さらに左前下行枝と左回旋枝という2本の血管に分かれます。
これらの太い動脈は心臓の外側を包むように走行し、枝分かれしていきます。
狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患は、この冠動脈の『狭窄』や『閉塞』が原因でおこります。

心筋梗塞とは
心臓を栄養する冠動脈が詰まることによって起こり、心臓の筋肉である心筋への血液の供給が完全に止まり心筋の細胞が壊れて死んでしまい、心臓の動きが悪くなった状態。
場合によっては突然死を引き起こしてしまう状況となります。
症状としては、非常に強い圧迫感や激しい痛み、肩や背中、首などに痛みを感じることもあります。
冷や汗や吐き気を伴うことも少なくありません。
症状は30分以上、ときには数時間に及びます。
 
狭心症とは
冠動脈の血流が悪化し、一時的な心筋の血液不足により、心臓が一時的に酸欠となった状態です。
症状としては、胸のあたりをしめつけられるような痛みや苦しさを感じたり、みぞおちに痛みを感じることもあります。
症状は、数分から十数分程度続きます。

心臓を栄養する冠動脈の状態を調べる検査は、従来『心臓カテーテル検査(CAG:Coronary Angio Graphy)』が必要でした。
この心臓カテーテル検査は患者様にとって負担が大きく基本的に入院を必要としていました。

心臓(冠動脈)CT検査と心臓カテーテル検査(CAG)の比較

心臓カテーテル検査(CAG)とは、手や足の太い血管である動脈からカテーテルと呼ばれる細い管を動脈内に挿入し、心臓を栄養する冠動脈へ造影剤という体をより鮮明に映し出す薬を投与しながらX線撮影を行うことにより冠動脈の狭窄や閉塞の有無を調べる検査です。
この心臓カテーテル検査は広く普及している検査であり、基本的に合併症などは少ない検査とされていますが、動脈という太い血管の中にカテーテルと呼ばれる管を挿入する必要があるために検査後は安静にする必要があり、当院では基本的に入院が必要な検査となっています。

近年では画像技術が進歩し、心臓カテーテル検査と同様の冠動脈の情報を心臓(冠動脈)CT検査で得ることができるようになってきました。
みどり病院に導入されている80列マルチスライスCT(Aquilion PRIME)による心臓(冠動脈)CT検査では外来検査で入院することなく冠動脈の評価をすることができます。
この心臓(冠動脈)CT検査により、これまで入院による心臓カテーテル検査をためらわれていた患者様にも安全にすばやく冠動脈の検査が施行できるようになりました。
心臓カテーテル検査は入院が必要な上に検査時間が約40分程度かかりますが、心臓(冠動脈)CT検査は入院をすることなく外来にて検査することが可能で検査時間も約20分と短時間で終わります。

日常の歩行や階段の昇り降りの時などに胸がしめつけられる圧迫感を感じるなど、心臓の病気が気になる方は是非、みどり病院循環器内科外来でご相談ください。

心臓(冠動脈)CT検査心臓カテーテル検査(CAG)
検査時間20分程度40分程度
入院不要(外来にて可)必要(原則、検査後の安静が必要)
造影剤の投与腕の静脈腕、足の付け根の動脈
検査費用
2016年4月現在
(3割負担)
約9千円約7万円
見え方の違い80列マルチスライスCTによる左冠動脈CT像
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心臓カテーテル検査による左冠動脈造影
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