おなかの風邪に注意!!~感染性腸炎のお話~

放射線科

2019年も残りわずかとなりました。新しく令和という元号に変わった2019年は、皆様にとってどのような年だったでしょうか?
これから忘年会などの年末行事や仕事納めで身体がさらに疲れるのに加え、気温も下がり空気も乾燥して風邪やインフルエンザ、ノロウイルスなどが流行ります。
今回はそんな細菌やウイルスなどによって引き起こされる「感染性腸炎」について、ご紹介させていただきたいと思います。

~感染性腸炎って何?~

感染性腸炎とは、細菌・ウイルス・真菌(カビなど)・寄生虫などの病原体が体内に侵入し、腸管に感染・炎症を起こしたものをいいます。
これに伴い、発熱・腹痛・嘔吐・下痢などの症状を認め、ときに血便などを起こすこともあります。また細菌感染は夏に多く、ウイルス感染は冬に多くみられます。

~画像で腸炎を見てみよう!~

CT画像を使って腸管の様子を見てみましょう。
図1において、赤色と黄色とそれぞれ矢印で示したものは両者とも腸管になります。
図1の①の腸管壁部分をピンクで色付けしてみたものを②に表しました。
赤色の矢印で示した腸管よりも、黄色の矢印で示した腸管(斜線部含む)の腸管壁の方が分厚いことがお分かりいただけますでしょうか?
別の角度からも見てみましょう。

図1と同じく、図2の①の腸管壁部分をピンクで色付けしてみたものを②に表しました。
図2において、赤色の矢印で示した部分の腸管壁はピンク色の線でなぞった厚みしかないのですが、黄色の矢印で示した部分の腸管壁は斜線部も含めた範囲全てが腸管壁となっており、炎症を起こして腫れている(肥厚している)のがお分かりいただけるかと思います。

~感染性腸炎になってしまったら~

感染性腸炎には特効薬がなく、ウイルスを体外に排出させることによる自然治癒が主な治療方法となります。そのため下痢や嘔吐の症状による脱水を起こしてしまうので、水分補給も注意して行わなければなりません。
しかし、感染を起こした胃腸は大変弱っているため普段通り水分や食事を摂取すると炎症を悪化させ症状がひどくなる場合があるので、無理せず少しずつ時間をかけて摂取しましょう。
また、高齢の方では嘔吐による誤嚥から肺炎を起こす可能性もあるため、より注意が必要となっています。

~最後に~

今回は「感染性腸炎」についてご紹介させていただきました。
これから年末に向けて、ノロウイルスなどのウイルス感染が流行することと思います。
送別会や忘年会を心から楽しみ、気持ちよく新しい年を迎えるためにも手洗いや手指消毒をきちんと行い、マスクを着けるなど予防に努めましょう♪

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