介護が必要になったらどうしますか?

地域連携室

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皆さんはご自分やご家族に介護が必要となった時のことを考えたことがあるでしょうか?
早かれ遅かれ誰もが必ず介護が必要となる時がくるにもかかわらず、元気なうちは日常の生活の中で、こういったことを考える機会はあまりないのではないでしょうか。
実際私も地域連携室に従事するようになるまでは、全くそういったことを考えることなく過ごしてきました。

2013年の厚生労働省老健局が介護保険制度に関するアンケートを行い、自分に介護が必要になった場合どうしたいかという内容でした。
「家族に依存せずに生活ができるような介護サービスがあれば自宅で介護を受けたい」が最も多く46%。
2位「自宅で家族の介護と外部の介護を組み合わせて介護を受けたい」が24%。
3位「有料老人ホームやケア付き高齢者住宅に住み替えて介護を受けたい」が12%
という結果がでていました。(http://www.mhlw.go.jp/public/kekka/2010/dl/p0517-1a.pdf
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今回は、元気なうちから「介護が必要となった場合のこと」を考えていたAさんの事例を紹介したいと思います。
Aさんは大手の会社に就職し、20代前半に結婚をしましたが数年で離婚をしました。
子供もいないAさんは、思い切って20代後半に生まれ育った場所を離れ、支社のある明石にでてきたそうです。
社宅に入り、定年まで勤め上げました。
定年後も会社の配慮で、その社宅で暮らしていましたが社宅も老朽化しており、安全性からも退去を求められていたそうです。
そんな頃に持病の悪化により入院となりました。
Aさんは長年一人で過ごす中で将来のことを常に考え、歳老いて介護が必要となった時に困らないようにと、一生懸命貯金をしてきたそうです。
Aさんは、長年暮らしたそのアパートを「終の棲家」とは考えてはいなったのですが、『まだいける』『まだいける』と自分に言い聞かせ何とか生活してきました。
しかし、入院をきっかけに一人暮らしを続ける自信がなくなり、長年暮らしたアパートに戻らずに施設に入所することを希望されました。
本人の思いを踏まえ納得して入所ができるように、在宅介護支援センターの方にもご協力いただき、この先、地域で生活できるように介護保険制度の利用をはじめとする様々なサポートの調整を行いました。
その結果無事に入所先が決定しました。
「これからは一人ではなく、何かあっても相談できることができ、何の心配もなくなった」と心から喜ばれていました。

入所先を決定するに至って、私たち連携室はご本人やご家族のご希望、経済的な面、医療の必要性、ご本人の状態や介護度など、様々な背景を総合的に考え、提案をしていきます。
Aさんのようにタイミングよく自分が入りたい施設に入るというのは結構むずかしいです。
みどり病院のような急性期病床の限られた入院期間の中で、納得のいく施設をみつけ、入所できるまで入院継続するというのには無理があります。
歳を重ねてからの入院は思いがけず回復に時間がかかります。
できていた事もできなくなってしまうこともよくありますし、本人の暮らしもろともご家族の暮らしも一変してしまいます。
ご自身や大切な家族が、病気になって寝込んでから途方にくれるのではなく、この記事を読んでいただいたことをきっかけに「介護が必要となった場合にどうするか」ということを考えていただけたらなと思います。

国は、団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態なっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるように住まい・介護・予防・生活支援が一体的に提供される「地域包括ケアシステム」の構築を目指しています。
微力ではありますが私たち地域連携室も、その担い手として少しでも関われたらと思っています。
必要であれば何なりとお声かけくださいね。
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