肩関節周囲炎について

今回は肩関節周囲炎いわゆる五十肩と呼ばれている病気について探ってみました。
突然ですが、近頃服を着替える際や何か重たいものを運ぶ際、肩に痛みを感じることはありませんか。
また、夜中にズキズキと肩が痛みしっかりと睡眠がとれずに悩んではいませんか。
こういった痛みで悩んでおられる方はもしかすると肩関節周囲炎かもしれません。
肩関節周囲炎は、中年期以降、特に50歳代に多くみられます。
肩関節周囲炎とはどのような病気なのか、病態と原因についてお話していきたいと思います。
まずは肩関節の構造と肩関節周囲炎の病態からお話していきます。

【肩関節の構造】

上腕骨(上腕骨頭)と、それにつながる肩甲骨のくぼみ(肩甲骨関節窩)で構成されている関節を肩関節(肩甲上腕関節)といい、肩関節の特徴として関節の可動性が高い(肩をぐるぐる回すことができるなど関節の動ける範囲が広い)ことが挙げられます。
肩甲骨関節窩は、上腕骨頭に対して1/3の大きさしかなく不安定な構造です。
上腕骨頭をボール、肩甲骨関節窩をお皿で例えてみると、小さいお皿のうえに大きなボールが乗っているような状態であり、上腕骨頭は肩甲骨関節窩から落ちやすく安定性が低いのです。
このように不安定な構造にも関わらず、なぜ肩関節は可動性が高いのでしょうか。
その理由は肩の周囲にある棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋の4つの筋肉の働きにあります。
この4つの筋肉を総称して回旋筋腱板(ローテータカフ)と言われており、それぞれ上腕骨と肩甲骨にまたがっており、上腕骨頭を肩甲骨関節窩に引き寄せ、不安定な肩関節を安定させる役目を担っているのです。
また、肩関節は上記に記載した骨・筋肉に加え、肩関節・肩甲骨に付いているその他の筋肉、軟骨や靭帯、腱などにより肩関節は構成されています。

【肩関節周囲炎の病態】

中年以降(特に50歳代に多い)になると様々な原因により、肩関節に炎症が起こりやすくなり肩を動かした際や夜中に激痛が生じます。
痛みがあるため、肩を動かさないようにしていると、関節が硬くなり動かしにくさが出現します。
痛みにより、肩の動きに制限が起こることで、日常生活や家事などに支障を及ぼしてしまうのです。

【肩関節周囲炎の原因】

肩関節周囲炎は、筋肉が原因で起こる肩こりとは違い、関節を構成する骨、軟骨、靭帯、腱などが老化し肩関節の周囲の組織に炎症が起こることが原因です。
このようにローテータカフは、肩関節を安定させるために重要な筋肉である為、負担も大きくかかっています。
お仕事や家事などの日常生活を送る中で繰り返し負担のかかる筋肉は老化が進むとだんだん硬くなってきます。
筋肉の疲労や老化に伴い腱が脆くなり、その状態で負担をかけ続けると傷つき炎症を起こしてしまいます。
また、筋肉などの組織の硬化が進んでしまうと、血行が悪くなり各部位に十分な酸素と栄養が行き届かなくなり栄養失調に陥ります。
そうして炎症が起こることで、肩関節周囲炎の痛み等様々な症状をきたします。
また、夜間は日中と比較し体温が低下するため夜間に痛みが生じやすいのかもしれません。

初期症状として肩の痛みが激しいときは炎症が起こっている為、炎症を抑え、熱感をとるために冷湿布を用い、しばらくして、痛みが和らいできたら血行を良くし、凝り固まった筋肉を和らげるために温湿布へ切り替えたり温めたタオルやお風呂でゆっくり肩を温めると症状を緩和できます。
炎症が落ち着くまでは痛みの状態に合わせた無理のない生活を心がけていただくことが大切です。

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