介護現場からの気づき ~ヘルパーが察知する虐待の可能性~

H30.5.19(土)枝吉ヘルパーステーション ホープでは、年に1回以上行うこととなっている法令遵守・虐待の研修を職員全員で実施しました。
私達が、訪問介護における業務を行う上で特に注意を要する事項をまとめたもので、自分一人で解決できない問題が生じた時には必ず他の職員や上司に相談助言を求め、「自分には関係ない」「誰かが解決してくれる」などという無責任な感情や態度があってはならないことや、ご利用者様に信頼される事業所であり、働き甲斐のある職場にすることが重要である(個人個人が責任を持って行動する)ことを学びました。
以下にその具体的な内容をご紹介したいと思います。

研修の概要

法令遵守マニュアル
基本姿勢
基本原則
違反した場合
介護、福祉事業者としての規範

介護現場の接遇について
接遇の4つのポイント
メラビアンの法則

高齢者虐待について
虐待の具体的な内容
高齢者虐待防止法における虐待の定義
グループ別による事例検討と発表

学んだこと

介護現場の接遇について・・・介護事業所は選ばれる時代である

<接遇の4つのポイント>
①表情・身だしなみ(第一印象に大きく影響)
②立ち振る舞い
③言葉遣い
④スタッフ教育

<メラビアンの法則>

初対面の人の印象を決める要素 = 視覚的:55%  聴覚的:38%  話の内容:7%
*話をする前の第一印象=93%
第一印象はほんの一瞬! 日頃から身だしなみを整え、笑顔が大切である。

高齢者虐待について・・・

<種別>
身体的虐待  心理的虐待  経済的虐待  介護放棄  性的虐待

<高齢者虐待防止法における虐待の定義>
「自覚」「悪意」を問わない
「高齢者が虐待状況に置かれているということ」のみ

<事例検討>
Aさん :
・一人暮らし
・3年前に脳梗塞
・左半身麻痺
・人付き合いが苦手
・訪問介護サービス利用で二人のヘルパーが交代で週4回訪問
・近隣に住む長男夫婦との関係は良好だったが・・・
・最近は、長男夫婦が忙しいのか、部屋が雑然・笑顔も減っている。
・左腕にあざ
・「あざは転んだ、息子はよく面倒を見てくれるが、嫁が冷たい」と言う

Bヘルパー:
Aさんを入浴介助した時に左腕のあざに気づくが、転んだなら下肢にもあざがあるはずだがなかった。
Cヘルパーに電話して「入浴介助時の身体状況や息子夫婦の様子を聞いて欲しい・・・」

Cヘルパー:
「息子夫婦は忙しい合間を縫って見に来ているのに、それを虐待なんて言ったら可哀想だ」

<検討事項>
*虐待かどうか判らない(誰も見た者がいない)
*根拠や証拠がない
*Aさんから、はっきりとした事情や虐待の事実を聞いたわけではない
このような事例は多くある。
ヘルパーである、あなたは、このような場合どのような対応をすることが望ましいか?

<グループ別に発表したまとめ>
Aさんの様子を今後も観察し何か変化があれば、ヘルパーの思い込みで行動しないで、サービス責任者に報告・連絡・相談すること。
家族の介護が負担になっているのでは?・・・聞き取りし改善出来る様に相談する。

研修を終えて・・・

私達が日頃業務を行う上で法令遵守をおざなりにすることは、法人の信頼を損なうことにもなりかねない。
疑問に感じたら声を上げ皆と意見交換をすることが重要で、個人情報の保護や守秘義務(退職後も継続)を守り、日頃から責任感・緊張感をもってサービスをすることが大切だと改めて思いました。
また、高齢者虐待については、一人一人のヘルパーの意見がそれぞれの見方・考え方によって違うので、利用者様に何か少しでも変化があれば、自分だけの思い込みや考えで自分だけで解決せず必ずサービス責任者に報告・連絡・相談することがとても大切で、日頃から利用者様とのコミュニケーションや観察する中で気づきが出来るように配慮してサービスを提供していこうと思いました。