身も心もお若いですよ!~おしゃれなSさんのこと~

ホープ/希の丘

<希の丘の朝>

朝の掃除が始まりました。
希の丘では日勤帯の勤務の始まりはホーム内の掃除です。
入居者の皆さんにもクイックルワイパーを持っていただき、
みなさんでホームをきれいにしていただきます。

<今月の主人公>

本日の主人公Sさん(80歳、女性)は平成31年3月に入居されました。
ここに来られる前は、自宅で圧迫骨折をされ老健に入所されていました。そこでは熱心にリハビリを受けられていたそうです。

<母への思い>

平成29年1月に自宅で圧迫骨折をされ、入院された際、入院中は何かから解放された安堵感からか「家に帰りたい」と一言も口にされることなく穏やかに入院生活を送っておられるSさんを見て、娘さんは「やっとゆっくりとできるね」と思われていたそうです。
娘さんが入居の申し込みに来られたのが平成29年11月半ばでした。
家族のことで心労が絶えなかったお母さんに恩返しをしたいと話されていました。

<引っ越したのに・・・>

Sさんは希の丘に来られた数日後に再び圧迫骨折を患ってしまわれ、1か月間ベッド上で過ごされる日々となられました。
通院の日には娘さんと息子さんが付き添われ、息子さんの自家用車で病院受診をされています。大切なお母さんのため、家族の皆様が協力しておられました。
居室で過ごされる日々の中で家族さんはSさんの必要な家具や好みのDVD、雑誌など持ってこられていました。
Sさんは娘さんや息子さんの前では母としてとても優しい笑顔で応えておられました。

<キムタクが好き>

Sさんは、入居者平均89歳のホームの中では若い方です。
趣味もとても若く、「好きな芸能人は誰ですか?」と伺うと『キムタク』と答えてくださいます。ホームのYouTubeでスマップを流すと。きらきらとした眼差しで見入っておられます。そして、お笑いも好まれるそうで、面会に来られた息子さんと“やすきよ”の漫才を楽しまれたりしています。

Sさんは、家族の皆さんに愛されて家族のアイドルのような存在だと思います。娘さんは面会に来られるたび、Sさんにネイルをされたり、メイクを施されたりしています。お母さんにはいつまでも綺麗でいてほしいのだと、娘さんの気持ちが私たちにも伝わります。
素敵な帽子や、おしゃれグッズなる引出しがあり、Sさんが以前身に付けておられたであろうネックレスやスカーフ等が大切にしまわれています。

女性の職員は、Sさんの似合いそうな物を探してコーディネイトしています。
行事の時には赤い口紅をつけて気分を上げていただきます。鏡を見たSさんはとても嬉しそうににっこりされます。
年齢を重ねてもやはり、綺麗になるという事は必要なのだと思いました。
Sさんにはいつまでも若々しく綺麗でいてほしいと思います。

<頑張るSさん>

Sさんは圧迫骨折からの復帰後はまず、朝の掃除タイムに合わせて、車椅子の自操を行っていただきました。初め、足は使われず手で車椅子をこいでいて、距離はユニットの端まで、その次は廊下の端までという風に少しずつ距離を伸ばしていきました。初めはあまり乗り気でなかったSさんですが、だんだんと体力が回復されて今では足を使って前に進んで隣のユニットを通過してホーム内を1周されています。
元気な日には2周されたこともあります。
その甲斐あってか、立位もしっかりと取られるようになって、今ではベッドへの移乗の際はベッド柵を持たれ、ご自身で座れるようになっています。

1年半前の「痛い」と辛そうにされていたSさんのことを思うと本当に素晴らしい回復です。娘さんも元気になられたSさんを見てとてもびっくりされ、喜んでおられました。

<当たり前の日々>

コロナの影響で家族との面会を自粛中の現在、時折淋しそうな表情のSさんが居られます。
いつもなら娘さんと楽しそうにおしゃべりをして、綺麗にネイルを塗ってもらったり、息子さんとお笑い番組を見て、爆笑されている当たり前にあった家族との時間が奪われています。1日でも早くコロナが収束して、Sさんの当たり前の日常が1日でも早く戻ってくることを願うばかりです。

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