ヘルパーステーション ホープより「‘あなたらしさ’を守ります」

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訪問介護の現場には、たくさんの方々のたくさんのドラマがあります。
それぞれの方々の背負ってきた人生と、それを背景とした日々の生活があります。

当事業所を利用される方の中には、人さまに迷惑を掛けたくないと、気丈に一人で暮らしておられる方がいます。ご自身も持病を持ちながら、寝たきりの旦那様や奥様を介護し支え続けている方がいます。お子さん、お孫さんに囲まれ幸せな生活にも、どこか遠慮を感じておられる方もいます。
実際の介護の現場では、たくさんの人生のそれぞれの歴史が隠されている分、支える側も、支えられる側にも、絆というやさしい一言では片づけられない、どこか微妙で、ちょっと重たい側面があります。

私たちも日頃のサービス提供を通じて、「子どもが仕事で付き添えないから」と病院の受診を我慢するお母さんや、認知症の旦那さんの大声が「ご近所の迷惑にならないか」と心配する奥さんの姿を目にすることがあります。
日本には、人々がお互いを思いやる美しい文化があります。けれど時として、お互いを気遣うあまり、自分を犠牲にして本当にやりたいことや、本当に伝えたい気持ちを言葉にできず押し殺してしまうことはないでしょうか…。

‘あなたらしさ’を失っていないでしょうか。

私たちは、介護を必要されているご利用者さんや介護にあたられているご家族などみんなが毎日を一緒に笑顔で過ごせる、そんな生活を送るためのお手伝いが少しでもできればと願って、通院、食事、入浴、トイレの介助や口腔ケアをはじめ、お買い物や外出の付き添いなど様々なサービスを提供することで、みんなの‘あなたらしさ’を守りたいと考えています。

支える側にとっても、支えられる側にとっても、介護は大変です。疲れてしまうこともたくさんあると思います。どうかご自分達だけで悩まずに、私たちに正直な気持ちをお聞かせください。
介護はご利用者さんはもちろん、ご家族をはじめご利用者さんを支えるみなさんのためにもあるのです。それは今、この国のためにどうしても必要なものです。ご家庭だけでなく地域に広げてみんなで支え合う、より大きな絆が今最も求められていることだと思います。

私たちのサービスには至らないところもあると思います。そんな時には、どうぞみなさんの声を、スタッフにお聞かせください。私たちはその貴重な声をより良い介護へとつなげていきます。

ご利用者さん、ご家族、地域のみなさん、そしてここに働く私たち自身のために、‘あなたらしさ’‘わたしらしさ’を守る。そういう自負をもって、日々真摯に介護と向き合いたい、それが私たち枝吉ヘルパーステーション ホープの想いです。