利用者本位の質の高いケアを目指して ~第85回ヘルパー研修「高齢者虐待・法令遵守(コンプライアンス)等」~

ホープ/希の丘

今回は枝吉ヘルパーステーションホープが9月28日に開催した高齢者虐待の防止や法令遵守等に関する研修についてお伝えします。この研修には介護職員だけでなく事務職等、介護保険業務に携わる職員も広く参加して行われました。

■法令遵守でより良い介護を

昨今、法令遵守“コンプライアンス”というフレーズは新聞やその他メディア等で取り上げられることも多く、世間でも広く周知されてきました。
介護事業所における法令遵守とは・・介護保険法、労働基準法、高齢者虐待防止法、権利擁護、個人情報保護、職業倫理、食品衛生など様々な法律やルール等に基づいて業務を行うことです。利用者が不利益を被らないように、そして私たちのサービスの質を維持するためにも、各職員がこれらの法律やルール等に対する理解を深めることに努めなければなりません。私たちは研修の都度これらの一つ一つを題材として取り上げ、みんなで学んでいます。

特に高齢者虐待については年に1回以上の研修が義務付けられており、介護に携わる者が常に防止に努めなければならない重要な課題です。

■虐待につながる不適切なケア

今回の研修では「知識不足による」「非意図的な」「自覚のない」、虐待となるリスクを伴う“不適切なケア”に焦点をあててみました。

ではどのようなことが高齢者である利用者さんに対して不適切なケアにあたるのでしょうか・・・?
・友達感覚で接する。
・子ども扱いする。
・声かけなしの介助を行う。
・利用者の呼びかけを無視する。
・意見や訴えに否定的な態度をとる。
・利用者の意志、意向を確認しないまま勝手に私物を捨てる、片づける。
・家族が行っている不適切なケアについて誰にも連絡、相談しない。
・利用者への支援体制に課題があると感じていながら職場に連絡、相談しないままになっている。

このようなケアを周囲が放置していると重大な事故や虐待へのリスクが高まります。虐待の芽を見逃さないためにも事業所とヘルパー間のコミュニケーション作りや個別研修の実施、報告・相談しやすい職場作りが求められます。また、このような不適切なケアは認知症状のある利用者が対象となることが多いため、認知症状についての知識や理解も必要になります。
研修では“人権を尊重する”をキーワードに不適切なケアについての事例検討を行い職員それぞれが考え、意見の交換をしました。

■研修を終えて

私たちは「わからないから大丈夫だろう」「時間がないから」と、介護の工夫をせず自分本位でケアを進めていないだろうか?と常に自問し振り返ることが大切です。

訪問介護は提供時間が限られています。清潔保持の為には利用者が嫌がっていてもやるべき事があり、利用者の思い通りにケアが進まないこともあります。
そうであっても、またそれだからこそ、私たちは利用者の立場に立つことを忘れず利用者本位で質の高いケアが継続出来るよう精進していきたいと思います。

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