‘感染症を防ごう’&‘心から利用者さんの立場に立った行動をしよう’ ~第86回ヘルパー研修 ①「感染症予防」②「接遇」~

ホープ/希の丘

今回は去る11月16日(土)に「感染症予防」と「接遇」をテーマに開催した研修会の内容をご紹介します。

「感染症予防」

高齢者によくみられる感染症の種類と予防について学びました。

インフルエンザ

インフルエンザウイルスは、国内で主に流行がみられるのは、A型(H1N1)亜型、A型(H3N2)亜型(香港型)、B型の3種類です。
A型は、ウイルスの形を少しずつ変えながら毎年多くの人へと感染します。
<インフルエンザの症状>
38度以上の高熱、全身倦怠感、頭痛、関節痛、筋肉痛の症状が急速に現れ、鼻水、鼻閉、咳、くしゃみ、咽頭通など風邪に似た症状を伴います。
B型の場合は、下痢、嘔吐、吐き気など胃腸症状がみられます。
高齢者では肺炎を伴うなど重症化することがある点注意が必要となります。

感染性胃腸炎

細菌やウイルスなどの感染により、おもに嘔吐、下痢の症状がみられます。
日本では、ノロウイルスとロタウイルスによる胃腸炎がよくみられます。
<感染性胃腸炎の症状>
嘔吐と下痢を主な症状として、脱水、電解質喪失症状など全身症状がみられます。
ナトリウムやカリウムなど電解質が失われ、頭痛、昏迷、錯乱、嘔吐、下痢などの症状がみられます。

疥癬

ヒゼンダニが皮膚の角質層に寄生して、皮膚どうしの接触や布団などの寝具を介して感染します。
<疥癬の症状>
全身の皮膚や爪が分厚く白っぽいかさぶたができ強い痒みが出ます。

結核

結核菌が気道を介して飛沫感染することで起こります。
感染して発病するのは約30%ほどですが、感染すると数週間で発病することもあれば、数年経過してから発病することもあります。
高齢者の場合は、加齢に伴う抵抗力の低下によってすでに結核菌に感染している人の発病や、再感染することにより発病が多くみられます。
高齢者の場合は、疾患を合併して重症化することもあり死亡率が高くなります。
<結核の症状>
初期は無症状で経過し、咳、痰が出る。微熱が典型的な症状で、胸の痛み、呼吸困難、血の混じった痰が出る。全身倦怠感や食欲不振などがみられます。

他にも高齢者などの抵抗力の低下した人が特にかかりやすい感染症メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症などがあります。
この研修では「感染症の基本」を学び正しい知識を身に付けたいと思います。

感染症とは

病原体(小さな生物)が体内に侵入し症状が出る病気のこと。
病原体は、細菌・ウイルス・真菌・寄生虫に分類されます。
この病原菌は、体内に侵入しても症状が現れない場合があります。
病原体の感染力や人の抵抗力とのバランスで決まります。

感染経路

大きく分けて垂直感染と水平感染があります。
今回の研修では、水平感染について2つのグループに分かれ調べます。
① 水平感染の種類と水平感染にはどのような疾患(感染症)があるのか。
② それぞれ感染症の特徴や経路を調べ具体的な予防策を調べる。
感染症について調べる方法は自由です。(スマホ、資料)等
各グループ、リーダーを決め発表しました。

「感染症と予防策」について (グループ課題)

<Aグループ>
接触感染と飛沫感染の種類、特徴、経路、予防策。
<Bグループ>
空気感染と媒介感染の種類、特徴、経路、予防策。

医療的な部分は、大変難しく感じましたが手分けして調べてみました。
よく、耳にする感染症でも調べてみると知らない事が多くありました。
私達は、高齢者の皆さんを対象にお仕事をさせて頂くにあたり正しい知識と予防が必要です。
私達も感染しないように日頃から、しっかり予防をしたいと思います。

「接遇研修」

接遇の定義…接遇とはいわゆる接客と混合されがちですが実は少し違います。
今日は、接遇の意味から掘り下げ考えてみましょう。
(日頃、自身がどのように利用者さんと接しているか、立ち居振る舞いや言葉遣いを考えてみましょう。)

接遇がなぜ重要なのか?

企業においては、接遇マナーの良し悪しが業績に直結すると言われています。
企業のイメージに大きな影響力を持っています。
訪問介護に当てはめ考えましょう。
私達は、利用者(お一人)と介護職員(一人)という形態でお仕事をさせて頂く機会が多くなります。
馴染みの深い、気心の知れた利用者さんということから、気持ちが緩んでいませんか?
メリハリがあり正しい接遇マナーを身に付けることにより、より深い信頼関係を築くことができます。
それは、介護職員の評価だけでなく企業の評価や信頼感やサービスの質の向上にも繋がります。

「接遇って、どうやって身に付けたらいいの?」から考えてみましょう。
接遇には、接客の意味も含まれています。

接客利用者に対すること自体を差す。状況に合わせ対応する。相手の意図するサービスを提供する。
接遇「おもてなし」の気持ちです。人に対し心が通じあうような様子です。

接遇(接客の気持ち)は、マニュアル通りにこなすだけでは身に付きません。
重要なことは「心構え」です。
心から利用者の立場に立って考え行動することです。
利用者さんは勿論ですが他の関係者(ご家族など利用者を取りまく人)のことも考えた行動が大切です。

身だしなみチェック

約20項目の身だしなみチェックをしてみましょう。
介護職員が自己チェック表をもとに自身が出来ているか否かをチェックしました。
第一印象は身だしなみで大きく変わります。
自己チェックの結果、「出来てない」となった部分は直ぐに正しく整えましょう。

表情・言葉遣い

<表情>
相手の目を見ることが大切です。
柔らかい表情は相手を安心させる効果も期待できます。
相手が安心して心地よく過ごせる空間を提供するには笑顔が大切です。
<言葉遣い>
親しみを持つことは非常に良い事ですが、きちんと丁寧語を使う習慣を点けましょう。
介護の専門用語や一般的ではない言葉は使わないようにしましょう。

ベテラン職員

ベテランでも介護職しか経験がない場合、基本的なビジネスマナーを学び収得する機会がなく知らずにいる人も
少なくありません。
介護の現場でも時代と共に利用者さんと家族の関係性も変わってきました。
以前より福祉の現場において接遇マナーが重要となっています。
ベテランというプライドより今私達に望まれていることは何かを考え介護の現場に立つことを考ましょう。

<研修の最後に>
この研修では現場に沿った感染症予防と接遇を基本に学びました。
そこで、自身を振り返り反省すべき点と継続するべき点を思い起こしまとめてみましょう。
介護職員の皆さん(全員)に発表していただきました。
(発表結果の一例)
・手洗いは時間を掛けて洗うようにしています。
・訪問先ごとにハンカチとタオルを用意して使用するようにしています。
・いつも靴下の替えも用意しています。
・訪問時と退室時には顔を見て元気よく挨拶しています。
・エプロンは、必ずアイロンをかけて綺麗なエプロンを着けるようにしています。
・訪問時間に制限があり短いのでコミュニケーションで時間がとれませんが少しの時間でもお顔をみて声を掛けるようにしています。
・訪問時には、利用者さんの服装や笑顔など気が付いたことを褒めるような声掛け「おもてなし」の気持ちを忘れないように心がけています。

利用者の皆様が体調を崩すことなく安心して在宅生活が営めるよう今後も手助けが出来れば幸いです。

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