介護保険はどうやって利用するの?

介護保険が始まって18年が経ちました。
しかし、サービスの利用の仕方がわからない方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、介護保険サービスを利用するための準備についてご紹介します。

・介護が必要な状態になり、介護サービスを利用したいと思ったらどうすれば良い?

医療保険と大きく違うところは…
医療保険は病院や薬局等の窓口で健康保険証を提示すればすぐに利用することができますね。
介護保険は利用する前にまず要介護認定(介護の必要性を測る調査)を受ける必要があります。
要介護認定で要支援1・2(いつも介護が必要とまではいかなくても、家事や身支度などの日常生活に手助けが必要な状態)
又は要介護1~5(寝たきりや認知症などで、入浴、排せつ、食事などの日常の生活動作についていつも介護が必要な状態)の認定を受けた方が利用できるのが、介護保険サービスになります。

・では、要介護認定はどうやって受けるの?

お住まいの保険者(市区町村)に要介護認定の申請をします。
ここで申請の相談やお手伝いをしてくれるのが、お近くの居宅介護支援事業所(神戸市ではえがおの窓口)や地域包括支援センター(神戸市ではあんしんすこやかセンター)です。
これらの事業所では要介護認定に必要な申請書を常備しており、申請の代行もしてくれます。

神戸市の居宅介護支援事業所の情報はこちらから
http://www.city.kobe.lg.jp/life/support/carenet/egao/index.html
神戸市のあんしんすこやかセンターの情報はこちらから
http://www.city.kobe.lg.jp/life/support/carenet/ansuko-center/index.html
※神戸市以外の方は各市町村へ確認してください。

・介護保険サービスの利用はどうすればいい?

要介護認定の申請から認定結果が出るまでには、約1か月かかります。
認定結果が出ればいざ利用!ではなく…
サービス利用に欠かせないのが上記で案内をした、地域包括支援センター又は居宅介護支援事業所のケアマネジャーとの居宅サービス作成依頼の契約です。
この契約なくして介護保険サービスは利用できません。
要支援1・2の方は地域包括支援センター、要介護1~5の方は居宅介護支援事業所が担当となります。
担当となったケアマネジャーが介護保険サービスの利用について相談にのってくれます。
本人や家族の希望を踏まえ、どのような介護保険サービスが必要なのかを判断し、具体的なケアプランを作成してくれます。
このケアプランに記載されている介護保険サービスを利用することができるのです。
基本的には、認定が下りてからの利用が望ましいですが、サービスの利用を急ぐ場合は認定結果が下りるのを待たずに見込まれる要介護度に応じて「仮の」ケアプランを作成しサービスを利用することも可能です。
必要時はケアマネジャーに相談してみてください。

・介護保険のサービスを利用できる方は?

●65歳以上の方…
介護が必要であると認定された方。
(介護が必要になった原因は問わない)または、要支援になるおそれのある方。
●40歳~64歳の方で医療保険(健康保険、国民健康保険)などに加入している方…
老化に伴う病気(特定疾病)により介護が必要であると認定された方。

*特定疾病とは*
●65歳以上の高齢者に多く発生しているが、40歳以上65歳未満の年齢層においても発生が認められる等、罹患率や有病率(類似の指標を含む。)等について加齢との関係が認められる疾病であって、その医学的概念を明確に定義できるもの。
●3~6ヶ月以上継続して要介護状態又は要支援状態となる割合が高いと考えられる疾病。

・要介護認定の申請から介護保険サービス利用開始までの流れ

※主治医の意見書については、直接保険者より書類が郵送されます。
※かかりつけ医は必ず必要となりますので申請の必要性がある場合はかかりつけ医を決めておいてください。