訪問看護サービスではこんなことができます

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みどり訪問看護ステーションでは「暮らしに笑顔を」を合言葉に、自宅で療養されている方だけでなく、介護されているご家族の健康も維持し、笑顔で暮らすことができるよう、日々業務に取りくんでいます。

今回は、訪問看護師って何者?どこから来るの?どうやって頼むの?訪問看護サービスではどんなことをしてくれるの?などなど素朴な疑問にお答えしたいと思います。
訪問看護師は病院で働く看護師同様、看護師免許をもった看護師です。ただ活動する場所が“病院”か“自宅”のちがいと思ってください。

訪問看護師は訪問看護ステーションや病院を拠点とし、そこからそれぞれの自宅にうかがって看護ケアをおこないます。過疎地域でなければ市町村にいくつかの訪問看護事業所があると思います。ちなみに当ステーションがある神戸市西区では約20か所あり、訪問看護ステーションの激戦区と言えるかもしれません。

訪問看護のご相談はまずかかりつけの医師に相談してください。健康を管理し医療行為をおこなう上で、医師との連携は非常に大切であり欠かすことができないためです。かかりつけ医(主治医)がいない方、これから訪問看護サービスを利用するかもしれないと思っていらっしゃる方がおられましたら、まずはかかりつけの医師を探しましょう。また介護保険サービスを利用していらっしゃる方でしたら、担当のケアマネさんがかかりつけ医とのかけ橋になってくれます。もちろんお近くの訪問看護ステーションに直接ご相談いただいてもかまいません。

自宅に看護師が来てくれて何をしてくれるのか?が気になるところですよね。訪問看護師は自宅に訪問して、まずご本人やご家族から健康面そして生活面で困っていることをお聴きします。医療面だけでなく生活面の両方から判断して、このご家庭ではどうすれば健康管理ができるかを一緒に考えます。
自宅でできるサービスには以下のようなことがあげられます。

・健康状態の観察
 病気や障がいの状態、血圧・体温・脈拍などのチェックをし、異常を早期に発見します。
・身の回りのお世話
 身体の清拭、洗髪、手足浴、入浴介助、口腔ケア、食事や排せつの介助および介護指導をおこないます。
・医師の指示に基づく医療処置
 点滴や注射、カテーテルの管理(尿留置カテーテル、胃ろうなど)インシュリン注射などの実施と指導をおこないます。
・医療機器の管理
 在宅酸素、吸引、人工呼吸器などの管理と指導をおこないます。
・ご家族様等への介護支援と相談
 病気や介護への不安などお聴きし、対応方法と介護方法を助言します。
・床ずれの予防・処置
 床ずれ防止の工夫や指導、床ずれの手当てをおこないます。
・自宅でのリハビリテーション
 寝たきりになることを防ぐほか、拘縮予防や機能の回復、嚥下訓練などをおこないます。
 またベッドや車椅子、介護用品の相談をおこないます。
・認知症、こころの病気のケア
 ご本人とご家族の悩みをお聴きし、対応方法などを一緒に考えます。
・緩和ケア
 がん末期や終末期を自宅で過ごせるよう支援します。

訪問看護ステーションでは24時間・365日相談に応じることができます。また急変時にはかかりつけ医と連携し、必要がある場合には訪問し対応することができます。(ただしステーションによっては連絡のみ可能としている事業所もありますので、サービスを受ける前に確認をしてください。)

ご本人、ご家族から「何かの時に連絡ができるところがあると助かるわ。」「夜や休みの日に何かあったらどうしようと不安だったから安心しました。」という声がよく聞かれます。ご自身やご家族の健康に不安がある方、サービスを利用しようかどうか迷っている方がおられましたら、思い切ってお近くの訪問看護ステーションに相談して下さい。

次回は「訪問看護サービスにはいくらかかるの?」をテーマに書きたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。