今年の園庭の桜は3月末に満開になり、新入園児を迎える頃には花びらが舞い散っていました。
どこの保育園も同じでしょうが、4月の保育園は新入園児の泣き声で保育が始まります。
しかし、今年の新入園児はなんとニコニコ顔(^^)穏やかな保育室となっています。
「ここはどこ?」「この人は誰?」と言わんばかりにキョロキョロ周りを見渡しながらご機嫌に過ごし、保育士の予想を外しています。
さて、みどり保育園の給食が開始されて13年目になります。
開園当時は忙しい保護者の仕事を一つでも省けるようにと、業者宅配によるお弁当でしたが、年齢に添った調理方法、季節の旬な食材、温かいスープ、等を食させてあげたいなと毎日痛切に思いながらの保育でした。
その保育士の思いを保育園移転を機に厨房を取り入れてもらうことができました。
しかし念願の給食を開始するにあたって、調理師・栄養士さんが獲得できませんでした。
病院で勤務していた調理師さんと保育士によって「みどり保育園」の給食は始まりました。
病院食や普通食ならお手の物ですが、幼児食を開始するのに四苦八苦。
神戸市に相談してみると神戸市の保育所は園独自で献立を考えているとか…
料理本を何冊も購入したり、他の保育園や小学校の給食などを参考にしながら見よう見まねで開始しました。
1~3歳はどれぐらいの量やcalを摂取したらいいのかも分からず、毎日子ども達の食べる量を見ながらで買い出しをするという、なかなか納得いくものではありませんでした。
思い余ってお隣の明石市の栄養士さんに相談すると、快く毎月の献立表をメールで送信して頂きました。
よって「みどり保育園」の給食は、明石市の保育園とほぼ同じ献立になっています。
神戸市に認可されてからは、「みどり保育園」にも管理栄養士さんが入職しました。
その後は子どもさんの成長に伴い「離乳食→刻み食→普通食」が開始できるようになりました。
みどり保育園独自の献立も取り入れ、「手作りおやつ」も週3回は提供できるようになりました。
もちろん「アレルギー食」にも対応できるようになっています。
お誕生会や子どもの日、クリスマス、節分、ひな祭りなどの行事食も子ども達が喜ぶ献立をと考えてもらっています。
夏には子ども達が世話をして育てた夏野菜が入った献立。
秋には子ども達が掘ってきたお芋を使った献立が作成されます。
24時間保育、休日保育も実施しているので、朝食や夕食の献立作成、調理も必須となります。
子ども達に安心して食してもらえるように、管理栄養士さんには毎年講習や研修にも参加してもらい、食に関する知識を身に付けてもらい、食中毒などの感染にも配慮しています。
栄養士さんは子ども達が食している時の満足そうな顔を見たり、残食が返ってこない日はとても嬉しいと言います。
保護者の方も、連絡表の給食の欄に「💮(花丸)」や「おかわり有」と書かれている日はホットしたり嬉しいと言われます。
子ども達がどのような物を、どのような味付の給食を食しているのか分かって頂く為に保護者対象に給食試食会を開催しています。
現在は食育に力を入れている保育園がほとんどです。
「食べる力」=「生きる力」=「健全な体(成長)」とも言われています。
「みどり保育園」でも健全な体つくりの一環として給食を継続できるように努めていきます。